腰痛が治らない… それ、交通事故の影響かも?
おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、267日目の投稿です。
交通事故から時間が経っても、腰の痛みや重だるさが続く…そんな悩みを抱えている方は少なくありません。検査では「異常なし」と言われても、日常生活に支障が出るほどの不快感があると、心身ともに辛いものです。
今回は、交通事故後に起こりやすい腰部の変化と、痛みが長引く理由、そして理学療法士による評価とリハビリ、自宅でできるセルフケアについてご紹介します。
🌀交通事故後に起こりやすい腰部の変化
交通事故では、瞬間的に強い衝撃が体に加わります。むち打ち症だけでなく、腰部の捻挫や骨盤の歪みもよく見られます。以下のような変化が起こることがあります:
- 筋肉や靭帯の微細な損傷
- 骨盤や背骨のアライメント(位置)のズレ
- 神経や血流の通り道の圧迫
- 筋肉の過緊張とアンバランス
これらはレントゲンやMRIでは映らないことも多く、見過ごされがちです。
🧠痛みが長引く理由とは?
1. 防御反応による筋緊張
体は痛みを感じると、周囲の筋肉を緊張させて守ろうとします。これが長期化すると、筋肉が硬くなり、慢性的な痛みにつながります。
2. 骨盤の歪みと代償動作
骨盤の傾きによって、腰や背中の筋肉に偏った負担がかかり、痛みが持続することがあります。
3. 神経過敏
事故後、神経が敏感になり、通常なら痛みを感じない程度の刺激でも痛みとして認識されてしまうことがあります。
🧘♀️理学療法士による評価とリハビリのポイント
理学療法では、痛みの部位だけでなく、全身の動きや姿勢を丁寧に評価します。
- 骨盤と脊柱のアライメント評価
- 体幹筋のバランスと柔軟性の確認
- 動作時の負担のかかり方の観察
リハビリでは、以下のようなアプローチを組み合わせて進めます:
- 硬くなった筋肉の緩和
- 骨盤の安定化トレーニング
- 呼吸を使った体幹コントロールの改善
- 正しい動き方の再学習(再発予防に重要!)
🏠自宅でできるセルフケア
日常生活でも、以下のポイントを意識することで痛みの軽減につながります:
- 長時間同じ姿勢を避け、こまめに体を動かす
- 深呼吸で腰周囲の緊張を緩める
- 軽いストレッチや歩行で血流を促進
※痛みが強い場合は無理をせず、早めに医療機関や理学療法士に相談しましょう。
📝まとめ
交通事故後の腰痛は、単なる筋肉痛ではなく、衝撃による体のバランスの乱れや神経の過敏化が関係していることが多いです。検査で異常がなくても、痛みが続く場合は、体の使い方や姿勢の見直しが重要です。
理学療法士による評価とリハビリは、根本的な改善への第一歩。痛みと向き合いながら、正しい動き方を再学習することで、再発予防にもつながります。


