スポーツ現場でのテーピングの有用性とは?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、195日目の投稿です。

夏祭りシーズンが到来し、各地で花火大会が開催されています。「打ち上がる音を聞くだけで夏を感じる」という方も多いでしょう。花火が人を魅了するのは、視覚だけでなく音や匂い、会場の熱気など「五感すべて」に訴えかけるからです。花火師が一瞬の美しさのために何ヶ月も準備するように、私たちも相手の心に残る「体験」を提供できるよう、今日も丁寧な準備と心のこもった対応を心がけましょう。

 

 

理学療法士として、日々スポーツ現場で選手のケガ予防やパフォーマンス向上をサポートしています。今回は、そんな現場で欠かせない「テーピング」について、その目的や効果、活用法を分かりやすくご紹介します。

 

テーピングの主な目的

テーピングは、単なる「固定」の道具ではありません。以下のような幅広い役割を持っています。

・ケガの予防:関節の可動域を適度に制限し、捻挫や肉離れのリスクを軽減。

・応急処置:ケガ発生直後に固定・圧迫し、腫れや痛みの進行を抑えます。

・再発防止:過去に負傷した部位への補強として、復帰時の安心感を高めます。

・パフォーマンスサポート:筋肉や腱の動きをサポートし、疲労軽減や動作改善につなげます。

 

テーピングの具体的な効果

テーピングは以下のような効果を持ち、選手の身体的・心理的サポートにもなります。

1.関節の安定化

靭帯や筋肉の働きを補助し、関節の動きを安全な範囲にコントロールします。

2.痛みの緩和

特にキネシオテープは皮膚を軽く持ち上げることで血流やリンパの流れを促進し、痛みの軽減に寄与します。

3.心理的安心感

「守られている」感覚が自信となり、競技に集中できる精神的効果もあります。

4.バイオメカニクスの補正

アライメントやフォームの修正により、不良動作の予防や負担軽減が期待できます。

 

理学療法士からのワンポイントアドバイス

・正しい巻き方を身につけることが大切! 誤ったテーピングは逆効果になる可能性があります。

・テーピングだけでなく、ストレッチやリハビリと併用することで、根本的なケガ予防が可能になります。

・ケガの種類や競技の特性を理解し、専門家の指導のもとで使用するよう心がけましょう。

 

まとめ

スポーツ現場におけるテーピングは、ケガの予防・応急処置・パフォーマンス向上と多方面で役立つツールです。理学療法士として、選手一人ひとりに合わせた最適なテーピングの活用とトータルなサポートの重要性をこれからも広めていきたいと考えています。