術後の傷口の違和感はいつ消える?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は350日目の投稿です。

気象予報によると、2月半ば頃から北日本から西日本にかけて全国的に高温傾向となり、一気に春の暖かさになるそうです。それに伴い、本格的な花粉シーズンが到来します。暖かくなるのは嬉しいことですが、花粉症の方にとっては辛い季節の始まりです。季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもあります。寒暖差に対応できるよう十分な睡眠を心がけましょう。春の訪れはもうすぐです。今日も一日、頑張りましょう。​​​​​​​​​​​​​​​​

手術後、傷はふさがっているのに「なんとなく違和感がある」「ピリピリする」「つっぱる感じがする」といった症状が続くことがあります。これは多くの方に見られる自然な反応であり、体が回復していく過程の一部です。

この記事では、術後の違和感がなぜ起こるのか、どのように変化していくのか、そして日常生活でできるケアについて解説します。

■ 1.違和感が続く理由

手術では皮膚だけでなく、皮下脂肪や筋膜、場合によっては神経や血管にも影響が及びます。そのため、表面の傷が治っても、体の内部では修復が続いており、さまざまな感覚が生じることがあります。

主な原因は以下の通りです:

皮膚のつっぱり感:
傷周辺の皮膚や組織が硬くなり、伸びにくくなることで違和感が生じます。

神経の再生による刺激:
切断や伸展された神経が再生する過程で、チクチク・ピリピリとした感覚が出ることがあります。

癒着(ゆちゃく):
皮膚とその下の組織がくっつき、動かすと引き込まれるような感覚になることがあります。

■ 2.違和感が落ち着くまでの目安

手術の種類や部位によって異なりますが、一般的な経過は以下の通りです:

術後〜1週間:
痛みや腫れがピーク。「ズキズキ」「ジンジン」といった痛みが中心です。

2〜3週間:
痛みは軽減し、「押すと痛い」「触ると気になる」といった感覚が残ります。

1〜3か月:
「ピリピリ」「ムズムズ」「つっぱる」などの違和感が出やすい時期です。

6か月〜1年:
傷あとがやわらかくなり、つっぱり感や引きつれも徐々に軽減していきます。

個人差が大きく、数週間で気にならなくなる方もいれば、1年ほど違和感が続く方もいます。

■ 3.違和感の変化の流れ

違和感は時間とともに質が変化していきます。以下はよくある変化の一例です:

ズキズキ・ジンジン:手術直後〜数日
ヒリヒリ・チクチク:1〜3週間
ピリピリ・ムズムズ・くすぐったい:1〜3か月
つっぱる・引きつれる:数か月〜1年程度

これらは、神経や組織が回復しているサインと考えられています。

■ 4.受診の目安となる症状

以下のような症状がある場合は、通常の違和感の範囲を超えている可能性があります。早めに医師に相談しましょう。

・日に日に痛みが強くなる
・傷口が赤く腫れて熱を持つ、膿が出る、発熱がある
・触れなくても強い痛みがある、夜も眠れないほどの痛み
・しびれや感覚の低下が広がる、力が入りにくい

■ 5.日常生活でできるケア(医師の指示の範囲内で)

医師の許可が出ている場合、以下のようなケアが役立ちます:

・傷を保護しながら、少しずつ体を動かす(過度な安静は避ける)
・保湿ややさしいマッサージで皮膚の乾燥や硬さを防ぐ
・痛みが強い日は無理をせず、冷却や処方された鎮痛薬を使用する
・不安なことがあれば、遠慮せず医療者に相談する

■ 6.まとめ

術後の違和感は、体が回復していく過程でよく見られる現象です。見た目には治っていても、内部ではまだ修復が続いているため、さまざまな感覚が生じるのは自然なことです。

不安な気持ちになるのも当然ですが、多くの場合、時間とともに症状は軽減していきます。無理をせず、自分のペースで回復を見守りましょう。