肩の痛みが肘まで広がる理由とは?
おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は318日目の投稿です。
皆さん、あけましておめでとうございます。年末年始のお休みを経て、今日からまた新しい1年がスタートしますね。1月は、目標や抱負を立てるのに適している時期だと思いますが、私が大切にしているのは「小さな一歩を積み重ねる」ということです。大きな目標を掲げるのは素晴らしいことですが、それを達成するには日々の小さな行動の積み重ねが欠かせません。完璧を目指すよりも、まずは今日できることから始めてみる。そんな気持ちで、この1年を一緒に充実したものにしていきましょう。

「肘が痛い」と感じたとき、その原因が必ずしも肘にあるとは限りません。
実は、肩や首のトラブルが原因で、肘や腕にまで痛みが広がるケースがあります。 今回は、肩の痛みが肘にまで放散する理由と、考えられる原因、対処法について解説します。
放散痛とは?
肩が原因の痛みでも、同じ神経の支配を受ける腕や肘にまで痛みが広がることがあります。 これを「放散痛(ほうさんつう)」と呼びます。
放散痛の特徴は、痛みを感じる場所と、実際の原因の場所が異なること。
脳は、どの組織が痛んでいるのかを正確に区別するのが苦手なため、 同じ神経でつながる範囲に痛みを「まとめて」感じてしまう傾向があります。
そのため、肘が痛くても、実際には肩や首に原因があることがあるのです。
神経の通り道と痛みの関係
腕に伸びる神経は、首(頚椎)から出て、鎖骨の周囲や肩の奥を通り、 腕・肘・手先まで走行しています。
この神経のどこかで圧迫や炎症が起こると、 その先の部位にまで痛みやしびれが広がることがあります。
代表的な疾患には、以下のようなものがあります。
- 頚椎症性神経根症・頚椎椎間板ヘルニア
首の神経が圧迫され、肩から腕・肘・手にかけて痛みやしびれが出る - 胸郭出口症候群
鎖骨周辺で神経や血管が圧迫され、肩〜腕にかけての痛みやだるさ、しびれが現れる
肩関節そのものが原因の場合
肩関節内のトラブルが原因で、腕や肘に痛みが広がるケースもあります。
- インピンジメント症候群
肩の腱板や滑液包がこすれて炎症を起こし、 肩の外側から二の腕にかけて鋭い痛みが出る - 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)
肩だけでなく、二の腕〜肘にかけて重だるい痛みが広がる
これらは、肩周囲の組織が強く炎症を起こすことで、 同じ神経でつながる腕のエリアに痛みが放散するためです。
筋肉のこわばりとトリガーポイント
長時間のデスクワークや、片側ばかりで荷物を持つ習慣などにより、 首や肩〜腕の筋肉が硬くなると、 「トリガーポイント」と呼ばれる筋肉内のコリが 痛みを遠くまで飛ばすことがあります。
- 首や肩の筋肉にできたトリガーポイントが、二の腕や肘付近まで痛みを引き起こす
- 肩をかばって動かさない時間が増えると、筋肉がさらに硬くなり、痛みの範囲が広がる
マッサージを受けた際に、 「別の場所まで痛みが響く」ように感じるのも、この仕組みによるものです。
受診の目安とセルフケア
以下のような症状がある場合は、 早めに整形外科やリハビリテーション科の受診を検討してください。
- 夜間に痛みで目が覚める、眠れない
- 肩をほとんど動かせない、服の着脱が困難
- 腕や手にしびれ、力の入りにくさがある
- 数週間経っても改善しない、むしろ悪化している
一方で、軽度の痛みであれば、次のようなセルフケアも有効です。
- 姿勢の見直し
- 肩や肩甲骨をやさしく動かす体操
- 温めて血流を促進する
まとめ
肩の痛みが肘にまで広がる場合、その原因は 肩関節の炎症・首や神経のトラブル・筋肉のこわばりなどが考えられます。
同じような痛みでも、原因によって適切な対処法は異なります。
痛みが長引いたり、日常生活に支障が出る場合は、 早めに医療機関での診察を受けることが大切です。



