手首の骨折(コーレス骨折・舟状骨骨折)のリハビリについて

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は296日目の投稿です。

手首の骨折(コーレス骨折・舟状骨骨折)を経験された方へ。手術後のリハビリは、「いつ・何を・どこまでやってよいか」を段階的に進めることがとっても大切です。この記事では、理学療法士と一緒に取り組むリハビリの流れを、わかりやすくご紹介します!

■ コーレス骨折・舟状骨骨折とは?

コーレス骨折: 転倒して手をついたときに起こりやすい「橈骨遠位端骨折」。手首のやや前腕寄りの骨が折れます。

舟状骨骨折: 手首の親指側にある小さな骨(舟状骨)が折れる骨折。血流が少なく、骨がくっつきにくいのが特徴です。

どちらも放置すると、変形や慢性的な痛み、機能低下が残ることもあるため、適切なリハビリが重要です。

■ 手術後リハビリの3段階

① 固定中(ギプス・シーネ装着時)

  • 手を心臓より高く保ち、むくみを予防
  • 指のグーパー運動(1日数セット)
  • 肘や肩の運動(痛みのない範囲で)
  • 利き手が使えない場合は、反対の手の練習も

※ 舟状骨骨折は2〜3か月と固定期間が長いことも。焦らず進めることが大切です。

② 固定除去直後(手首が動かせるようになった時期)

  • 手首の可動域訓練(曲げ伸ばし・左右の動き)
  • 指〜前腕の運動(握る・回すなど)
  • 痛みや腫れのコントロール(冷却・温熱など)

※ 舟状骨骨折は骨癒合を確認しながら慎重に!

③ 筋力強化・機能回復期(復職・スポーツ復帰に向けて)

  • 握力トレーニング(ボール・タオルなど)
  • チューブや軽いダンベルでの手首運動
  • 箸・ペン・家事などの実践的な動作練習
  • スポーツは段階的に復帰(素振り → 実践)

※ 舟状骨骨折は復帰まで3〜6か月かかることもあります。

■ コーレス骨折と舟状骨骨折の違い(リハビリのポイント)

項目コーレス骨折舟状骨骨折
主な部位橈骨(手首の前腕側)舟状骨(親指側の小さな骨)
特徴転倒時に多い骨折血行が乏しく癒合しにくい
固定期間約1〜2か月2〜3か月以上のことも
リハビリ開始比較的早期に開始骨癒合を確認しながら慎重に
スポーツ復帰約3か月3〜6か月

■ 自宅で気をつけたいポイント

  • 医師の「荷重制限」を必ず守る
  • 翌日まで痛みが残る運動は負荷を下げる
  • むくみ・熱感・強い痛みが続くときは早めに相談

■ 最後に:リハビリは「元の生活に戻るための旅」

手首の骨折後は、見た目が治っても不安や違和感が残ることがあります。リハビリは、単なる運動ではなく、あなたの生活を取り戻すための大切なステップ。わからないことや不安なことがあれば、遠慮なく医師や理学療法士に相談してくださいね。