脊柱管狭窄症はどんな痛みが出る? 特徴と見分け方とは?
おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、289日目の投稿です。

今回は、脊柱管狭窄症(Lumbar Spinal Stenosis)について、理学療法士の視点から評価のポイントや他疾患との鑑別方法をまとめてみました。臨床でよく出会う疾患だからこそ、しっかり押さえておきたい内容です!
症状の特徴と典型的なパターン
脊柱管狭窄症の代表的な症状は、「お尻〜足にかけてのしびれや痛みが、立つ・歩くと強くなり、前かがみや座ると和らぐ」というパターンです。
- お尻〜ふくらはぎ・足先にかけてのしびれ・痛み・重だるさ
- 坐骨神経痛様の不安感
- 腰自体の痛みは控えめで、脚の症状の方がつらい
間欠性跛行と姿勢の関係
間欠性跛行は、脊柱管狭窄症の重要なサイン。
- 立ち続ける・背筋を伸ばして歩くと悪化
- 下り坂・階段で症状増悪
- 一定距離(200〜300m)歩くと痛みや脱力で歩けなくなる
- 買い物カート姿勢・自転車の姿勢・座位で軽減
症状分布タイプの見分け方
◆ 神経根型
- 片側の鋭い痛みやしびれ
- 神経走行に沿った症状(例:L5 → 外側〜足背)
- 椎間板ヘルニアとの鑑別が重要
◆ 馬尾型
- 両脚のしびれ・脱力
- 肛門周囲の異常感覚
- 排尿・排便障害
- 重症例は医師との連携が必須
他疾患との鑑別ポイント
● 椎間板ヘルニア
- 若年〜中年に多い
- 前かがみ・座位で悪化
- 咳・くしゃみ・いきみで痛み増悪
● 変形性腰痛・筋性腰痛
- 腰痛が主症状
- 脚の症状は少ない
- 姿勢での下肢症状変化が乏しい
評価の組み立て(理学療法士視点)
🔹 聴取ポイント
- 年齢・発症経過
- 症状の部位(脚症状が中心か腰か)
- 増悪・寛解因子(伸展で悪化、前屈で軽減)
🔹 身体所見
- 腰椎伸展で下肢症状が誘発
- 筋力低下(特に下腿・足趾)
- 感覚障害・反射低下
- 排尿障害やサドル麻痺などレッドフラッグ→医師へ連携
まとめ
脊柱管狭窄症は、姿勢・動作・歩行距離による症状の変化が評価のカギです。神経根型と馬尾型の鑑別も重要。
患者さんの「買い物カートを押すと楽」「座ると歩ける」などの声は大きなヒント!前屈位を活かした生活指導・運動療法が効果的です。
