TKAの手術後、なぜリハビリが重要?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、265日目の投稿です。

今回は、変形性膝関節症などで人工膝関節全置換術(TKA:Total Knee Arthroplasty)を受けた方、またはこれから手術を検討している方に向けて、術後のリハビリの重要性と進め方について詳しくご紹介します。

手術を受けたからといって、すぐに「元通りの膝」に戻るわけではありません。実は、TKAの成功にはリハビリが欠かせないのです。

🦵 なぜリハビリが必要なの?

① 関節の可動域を取り戻すため

手術によって痛みの原因は取り除かれますが、膝の周囲の筋肉や靭帯、関節包は一時的に硬くなります。術後すぐから始める可動域訓練によって、スムーズな膝の曲げ伸ばしを取り戻すことが大切です。

② 筋力の回復と安定性の獲得

長年の痛みによって弱ってしまった大腿四頭筋などの筋肉を、リハビリで再教育します。膝をしっかり支えられる筋力を取り戻すことで、転倒のリスクも減らせます。

③ 正しい歩行パターンの再学習

痛みをかばった歩き方がクセになっていることも。理学療法士が歩行分析を行い、正しい歩き方を再習得することで、膝への負担を軽減し、人工関節の寿命を延ばすことができます。

④ 合併症を防ぐため

術後に長く動かないでいると、関節拘縮や深部静脈血栓症(DVT)などのリスクが高まります。早期のリハビリが、これらの合併症を防ぐカギになります。

📅 術後リハビリの進め方【目安スケジュール】

時期内容
術後1〜2日目呼吸練習、足首の運動、軽い膝の曲げ伸ばし
術後1週間目歩行訓練スタート(歩行器や杖を使って)
術後2〜3週間目筋力強化訓練、階段の昇り降りの練習
退院後屋外歩行や日常生活動作(しゃがむ・立ち上がる)の改善

※リハビリの内容は、膝の状態や体力、生活環境に応じて理学療法士が個別に調整します。

💡 まとめ:リハビリは「新しい膝」との付き合い方を学ぶ時間

TKAは、痛みを取り除き、生活の質を向上させるための素晴らしい選択肢です。しかし、手術だけで終わりではありません。リハビリを通じて、人工関節を「自分の膝」として使いこなすことが、真の回復への第一歩です。

焦らず、着実に。理学療法士と二人三脚で、元気に歩ける毎日を取り戻しましょう!