ケガ後に再発しない体づくりとは?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は387日目の投稿です。

春は色々な花が一斉に咲き始めて、通勤の道端の風景も華やかになりますね。ところで咲いている花が梅か桜か、どちらだろうと迷ったことはありますか?わかりやすい違いを”2つ”挙げてみたいと思います。まず、花のつきかたです。梅は枝にくっつくように咲いています。つまり梅には花と枝の間の柔らかい茎のような花柄(かへい)がないのです。これに対して桜は花柄が長いので、枝から離れてたれ下がるように花が咲いています。そして2つ目。梅は花芽(はなめ)という、枝から花ができる節のような部分1箇所につき、1つの花が咲きます。これに対し、桜は1つの花芽から複数の花柄が出る、つまり複数の花が咲きます。漠然と距離を置いて見ているとはっきりした違いがわからないですが、ちょっと興味を持ってちかづいて観察してみると違いがはっきりして、それぞれの花の良さが再確認出来ます。ちょっとした好奇心を持って観察し、答えが出ると、当たり前だと思っている作業の中にも発見があって、思わぬ効率化に繋がることがあるかもしれません。それでは、今日もがんばりましょう。

スポーツに復帰した途端、 「また同じところが痛くなってしまった…」 そんな経験はありませんか。

実は、ケガの再発には “治療後の体づくり” が深く関係しています。 痛みが消えても、身体の使い方や筋肉のバランスが整っていないと、同じ場所に負担がかかり続け、再び痛みが出てしまうことがあります。

この記事では、理学療法士の視点からケガを繰り返さないための体づくりのポイントを分かりやすく解説します。

①「痛みがない=治った」ではないという事実

ケガが治ったかどうかを判断するとき、多くの人が「痛みがなくなったかどうか」を基準にします。 しかし、これは大きな落とし穴です。

例えば、足首の捻挫では靭帯の形は元に戻っても、

  • 関節の安定性
  • 筋力
  • 感覚(固有感覚)

などの機能はまだ十分に回復していないことがよくあります。

本当の治癒とは、痛みがないだけでなく“正しく動ける状態に戻ること”。
ここを見落とすと、再発のリスクが高まります。

②再発予防のカギは「バランスを整えること」

ケガをすると、身体は無意識に痛みをかばう動きを覚えてしまいます。 その結果、片側に負担が集中したり、特定の筋肉ばかりが働きすぎたりして、再び同じ部位を痛めることがあります。

理学療法では、以下のようなアプローチでバランスを整えます。

● 筋力バランスの調整
弱くなった筋肉を鍛え、過剰に働く筋肉の緊張を緩めることで、負担の偏りを改善します。

● 関節の可動性を取り戻す
硬くなった関節や筋膜を柔らかくし、スムーズな動きを取り戻します。

● 体幹の安定性を強化
体幹が安定すると、手足の動きが安定し、ケガのリスクが大きく減ります。

これらを丁寧に行うことで、再発のリスクは確実に下がります。

③動きのクセを修正することが再発予防の決め手

ケガの再発で最も多い原因のひとつが、誤った動作のクセです。

走る、しゃがむ、投げるなど、スポーツ動作には個人差があります。 理学療法士は動作を細かく観察し、どこに負担がかかっているのかを評価します。

例えばランニングでは…

  • 着地の位置
  • 骨盤の傾き
  • 膝の入り方

これらを少し調整するだけで、膝や足首への負担が大きく減ることがあります。

動作の修正は、痛みの出ない動きを習慣化するためのトレーニング。
再発予防だけでなく、パフォーマンス向上にもつながります。

④「休む」だけでは治らない。動かして治す時代へ

ケガをしたら安静が必要ですが、完全に動かさない期間が長すぎると

  • 筋力低下
  • 関節の硬さ
  • 血流の低下

が進み、回復が遅れてしまいます。

最新のリハビリでは、
「安全に動かしながら治す」
という考え方が主流です。

痛みのない範囲で動かすことで、回復スピードが上がり、より強い身体を取り戻すことができます。

⑤継続こそ最大の予防策

リハビリが終わった後こそ、身体のメンテナンスが重要です。

  • ストレッチ
  • 体幹トレーニング
  • 正しい動作の反復

これらを週に数回でも続けることで、身体は安定した状態を保てます。

「痛くないからやめる」ではなく、「痛みが出ないように続ける」。
これが再発防止の最短ルートです。

まとめ:ケガを繰り返さないための4つのポイント

  • 治す(痛みだけでなく機能を回復させる)
  • 整える(筋力・可動性・体幹のバランス)
  • 正しく動く(動作のクセを修正)
  • 続ける(セルフケアの習慣化)

理学療法士は、あなたの身体のクセや生活スタイル、競技特性に合わせて最適な予防法を提案します。

ケガの再発予防は特別なことではありません。
日々の中で少しずつ「正しい動き」を積み重ねることで、
一生使える“ケガしにくい体” を手に入れることができます。