痛みは減ったのに腕が上がらないのはなぜ?
おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は368日目の投稿です。
侍ジャパンの牧秀悟選手が、試合前の円陣で「ミスしても前向いていこう」と仲間に呼びかけたことが話題になっています。さらに「打てなくたって次打てばいい。それでもだめなら全員でカバーしよう」と続けると、ナインから「おぉー!」と大きな声が沸きました。ミスを恐れて萎縮するのではなく、失敗しても引きずらず次に集中する。そして一人でカバーできなければ、チーム全員で支え合う。私たちも同じです。練習や準備の段階では徹底的に反省し、改善を重ねる。しかし本番では、ミスを恐れず、もしミスしても前を向いて次に進む。その切り替えが、良い結果を生みます。また、チームでカバーし合う文化があれば、一人ひとりが思い切ってチャレンジできます。失敗を責めるのではなく、みんなで乗り越える。その雰囲気が、強いチームを作ります。練習では反省、本番では前向きに。それでは、今日も一日頑張りましょう。

「夜も眠れないほど肩が痛かったのに、今は痛みがだいぶ楽になってきた。でも、まだ腕が上がらない…」
五十肩(肩関節周囲炎)の回復期に入った方から、よく聞かれるお悩みです。 痛みが落ち着いてきたのに、動きが戻らないのはどうしてなのでしょうか。
今回は、その理由と改善のポイントをわかりやすく解説します。
■ なぜ“痛みが減っても動かない”のか?
五十肩は「炎症 → 凍結 → 回復」という流れで進行します。 痛みが落ち着くのは炎症が治まってきたサインですが、動きが戻るにはもう少し時間が必要です。
ここでは、動かない主な3つの原因を紹介します。
① 関節まわりの硬さ(関節包の拘縮)
炎症期には、肩の関節を包む「関節包」という袋状の組織が炎症で厚く・硬くなります。
炎症が治まっても、この硬さはすぐには元に戻りません。
- 腕を上げようとすると引っかかる
- 背中に手を回すと突っ張る
- 服の着脱がしにくい
こうした動きの制限は、関節包の硬さが大きく関係しています。
② 筋肉のこわばり・弱さ
痛みを避けて肩を動かさない期間が長くなると、筋肉は縮こまり、働きが弱くなります。
特に影響が大きいのは
- 肩甲骨を動かす筋肉
- 腕を上げる筋肉
筋肉のバランスが崩れると、関節の動きにブレーキがかかり、結果として「上がらない」「重い」と感じるようになります。
③ 正しい動かし方を忘れている(運動パターンの乱れ)
痛みの時期に肩の動きを避け続けると、脳が“肩を動かさない動き方”を覚えてしまいます。
本来は 肩甲骨と腕の骨が連動して動く ことが必要ですが、この連動がうまくいかなくなると、動きがぎこちなくなり、可動域も狭くなります。
■ 改善のポイント
回復期は「痛みが減ったから終わり」ではなく、動きを取り戻す大事なステップです。 ここからは、改善のために意識したいポイントを紹介します。
🔸 1. 焦らず、少しずつ動かす
急に大きく動かそうとすると、再び痛みが出ることがあります。 「痛気持ちいい」くらいの範囲で、ゆっくり動かすのがコツです。
🔸 2. 温める・ストレッチで柔軟性アップ
- お風呂で温める
- ホットパック
- ゆっくりしたストレッチ
これらは関節包や筋肉の硬さを和らげ、動きを出しやすくします。
🔸 3. 理学療法で“正しい動き”を再学習
肩甲骨の動きが整うと、腕の動きが驚くほどスムーズになります。
専門家と一緒に動きを再教育することで、回復が加速します。
■ まとめ
五十肩は 「痛みが落ち着いた=治った」ではありません。
炎症が減っても、
- 関節の硬さ
- 筋肉のこわばり
- 動きの癖
が残るため、回復期のリハビリがとても大切です。
焦らず、今の段階に合った運動を続けていくことで、確実に動きは戻っていきます。



