ぎっくり腰は安静にしていれば治る?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は351日目の投稿です。

厚生労働省が13日、がん患者の5年生存率を公表しました。がんの種類によって生存率が大きく異なるということです。前立腺がんのように9割以上が5年生存できるがんがある一方で、膵臓がんのように早期発見が難しく生存率が低いがんもあります。医療技術の進歩により、多くのがんで生存率が向上していますが、それでも早期発見・早期治療が最も重要です。健康診断などは忙しさを理由に先延ばしにせず、自分の体を守る投資として時間を作りましょう。それでは今日も1日頑張りましょう。

「急に腰が痛くなって動けない…」そんな経験、ありませんか?
実は、ぎっくり腰はただ安静にしていれば治るというものではないんです。

■ ぎっくり腰ってどんな状態?

医学的には「急性腰痛症」と呼ばれ、腰の筋肉や靭帯、椎間板などに急な負担がかかって炎症が起き、強い痛みを感じる状態です。

くしゃみや洗顔、荷物を持ち上げた瞬間など、ほんのちょっとした動きで起こることも多く、時には救急受診が必要になるほどの激痛になることもあります。

■ 安静にしていれば治る?その真実

結論から言うと、「安静は最初の数日だけ」が目安です。

発症直後の48時間ほどは、炎症が強いため無理に動かず、楽な姿勢で安静にしながら冷やすことが大切です。

でも、その後もずっと安静にしていると、かえって回復が遅れたり、再発しやすくなったりすることがあります。

■ 動かさなさすぎの落とし穴

長く動かないでいると…

・筋肉や関節が固まってしまう
・血流が悪くなり、回復が遅れる
・「また痛くなるかも」という不安が強くなり、慢性腰痛に移行しやすくなる

つまり、最初の安静は大切ですが、「少しずつ動く」ことが回復への近道なんです。

■ いつまで安静?いつから動く?

急性期(発症〜2日程度)

・楽な姿勢で休む(横向きで膝を曲げる、仰向けで膝下にクッションなど)
・冷却(1回15〜20分、数時間おきに)
・トイレなど必要最低限の動きにとどめる
・鎮痛薬の使用も検討(医師や薬剤師に相談を)

亜急性期(発症2〜3日後〜)

・痛みが落ち着いてきたら、少しずつ立つ・歩くなどの動きを増やす
・同じ姿勢を長時間続けない(30〜60分に一度は姿勢を変える)
・温めて血流を促す(入浴や温湿布など)

■ 自宅でできるセルフケア

楽な姿勢を見つけて休む
例:横向きで膝を曲げ、クッションを挟む/仰向けで膝下にクッションを置く

軽い動きから始める(2〜3日以降)
例:部屋の中をゆっくり歩く、座って立ち上がる動作を数回繰り返す、背すじを軽く伸ばす

※痛みが強くならない範囲で行いましょう。

■ こんなときは早めに受診を!

・安静にしていても耐えられない痛みが続く
・足のしびれや力が入らない
・尿や便の異常(出にくい・漏れる)
・高熱や体重減少を伴う
・数日たっても改善しない、むしろ悪化している

これらの症状がある場合は、整形外科などの医療機関を受診しましょう。

■ 再発予防のためにできること

・体幹(お腹・背中)の筋力を整えるエクササイズ
・股関節やもも裏のストレッチ
・長時間同じ姿勢を避ける(デスクワーク中の小休止など)
・正しい姿勢や物の持ち上げ方を身につける

整形外科や整骨院、理学療法士のサポートを受けながら、無理なく続けていくのがポイントです。