胡坐をかくと股関節が痛くなる原因とは?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は348日目の投稿です。

冬は朝起きて布団から出るのも辛くなりますよね。こんな冬だからこそ感じられる良さもあると思います。冬は温かさが一層身に染みる季節です。外から戻り震えている時の温かい飲み物ももちろんですが、困っている事に気付いた時に、声をかけ力になってくれるという温かい心もまたありがたいです。こうした小さな思いやりが、厳しい寒さの中でより輝いて感じられます。まだ寒さは続きますが、お互いに声をかけ合い、温かい気持ちで協力しながら、充実した一日を過ごしていきましょう。それでは、今日も一日頑張りましょう。

胡坐(あぐら)をかくと股関節が痛くなる…そんな経験はありませんか?
実はこの痛み、股関節まわりの筋肉のこわばりや、姿勢・骨盤のクセが重なって起こることが多いのです。

この記事では、胡坐のときに股関節に何が起きているのか、よくある原因、そして自宅でできる対策についてわかりやすく解説します。

胡坐のとき、股関節には何が起きている?

胡坐は、股関節を「曲げる・外に開く・外にねじる」姿勢です。
このとき骨盤は後ろに傾きやすく、背中も丸まりやすくなります。

その結果、以下のようなことが起こります:

  • 太ももの前側や付け根の筋肉に引っ張られる
  • 股関節の前側や内側に負担が集中する
  • 長時間同じ姿勢で血流が悪くなる

これらが重なることで、「じわじわ痛い」「立ち上がるときにズキッとする」といった症状につながります。

よくある原因①:股関節まわりの筋肉のこわばり

特に硬くなりやすいのが、太ももの前から内側を斜めに走る「縫工筋(ほうこうきん)」など、股関節を曲げたり開いたりする筋肉です。

以下のような生活習慣があると、筋肉がこわばりやすくなります:

  • 長時間のデスクワーク
  • 胡坐やあぐらの習慣
  • 運動不足で股関節を大きく動かす機会が少ない

筋肉が硬くなると、胡坐をかいたときに股関節の付け根が前から強く引っ張られ、痛みやツッパリ感として感じられます。

よくある原因②:姿勢や骨盤のクセ

普段から背中が丸まりやすい方や、左右どちらかに体重をかけるクセがある方は、骨盤や背骨のバランスが崩れやすくなります。

この状態で胡坐をかくと、股関節の片側だけに負担がかかり、「左(または右)だけ痛い」という症状が出ることもあります。

また、以下のような姿勢も注意が必要です:

  • 骨盤が後ろに倒れたまま胡坐をかく
  • 背中が丸くなり、頭が前に出た姿勢になる

こうした姿勢では、股関節の前側が詰まりやすく、痛みや硬さが出やすくなります。

注意が必要な病気が隠れていることも

股関節の痛みの中には、筋肉のこわばりだけでなく、病気が関係している場合もあります。

例:

  • 変形性股関節症(股関節の軟骨がすり減る)
  • グローインペイン症候群(スポーツ選手に多い鼠径部の痛み)
  • 坐骨神経痛をともなう腰やお尻の問題

以下のような症状がある場合は、整形外科や理学療法士に相談しましょう:

  • 夜間もズキズキ痛む
  • 片足だけ強く痛む、引きずる
  • 歩くときや立ち上がりでも強い痛みが続く
  • 股関節の動く範囲が急に狭くなった

自宅でできる簡単な対策

① 胡坐の「時間」と「頻度」を見直す

  • 長時間続けて胡坐をかかない(10〜15分ごとに姿勢を変える)
  • 足を広げすぎない
  • クッションや座布団でお尻を少し高くして骨盤を立てる

これだけでも、股関節まわりの負担が軽減されます。

② 股関節まわりをやさしく動かす

筋肉は「少し動かす・少し休める」を繰り返すことで、血流がよくなり、硬さが和らぎます。

例:

  • 椅子に座り、片足ずつ膝を胸の方に軽く引き寄せる(痛みのない範囲で)
  • 仰向けで膝を立て、両膝を左右にゆっくり倒す

無理のない範囲で股関節を動かすことが大切です。

③ 背すじを「軽く」伸ばす習慣をつける

  • お尻を少し後ろに引き、骨盤を軽く立てる意識を持つ
  • 胸をほんの少しだけ前に出す(反りすぎない)

「やや良い姿勢」を保つだけでも、股関節への負担は減っていきます。

まとめ

胡坐での股関節の痛みは、筋肉のこわばりや姿勢のクセが原因であることが多く、日常のちょっとした工夫で改善が期待できます。

ただし、痛みが長引いたり、強くなる場合は、自己判断せず専門家に相談することが大切です。早めの対応が、症状の悪化を防ぐカギになります。