朝起きたら首が痛い?その原因とリハビリとは

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、236日目の投稿です。  「朝起きたら首が動かせない」「振り向くと激痛が走る」——そんな経験、ありませんか? このような急性の首の痛みは、一般的に「寝違え」と呼ばれ、医学的には「急性疼痛性頸部症候群」と分類されます。 今回は、理学療法士の視点から、寝違えの原因とリハビリ方法、そして再発予防のポイントまでをわかりやすく解説します。 寝違えの原因とは?寝違えは、睡眠中の姿勢や日常生活の習慣が関係していることが多く、以下のような要因が考えられます。・不自然な寝姿勢  長時間、首が無理な方向に曲がったままになることで、筋肉や靭帯に過剰なストレスがかかります。・筋肉の疲労・柔軟性の低下  デスクワークやスマホの長時間使用により、首や肩の筋肉が緊張し、睡眠時の小さな負荷でも痛みが出やすくなります。・血流不足・循環不良  筋肉が硬くなることで血行が悪くなり、修復が追いつかない状態で寝姿勢の負担を受けると炎症が起こりやすくなります。・椎間関節や椎間板の微小損傷  関節レベルで軽い炎症が起き、首を動かすと鋭い痛みを感じることがあります。 急性期(発症直後)の対応寝違えの痛みが強い初期(1〜3日程度)は、無理なストレッチやマッサージは避け、炎症を悪化させないことが重要です。・安静と冷却  氷や冷却パックで患部を5〜10分冷やし、過度な動きを避けましょう。・楽な姿勢を保つ  高すぎない枕で首を支え、痛みの出ない姿勢を意識します。・鎮痛処置の活用  市販の消炎鎮痛剤や湿布を使って、痛みをコントロールするのも有効です。 回復期のリハビリと運動炎症が落ち着いてきたら(数日〜1週間)、徐々に動きを取り戻すことが大切です。・可動域運動  首をゆっくり左右に振る、前後に傾けるなどの軽い運動で関節の動きを回復させます。・肩甲帯のストレッチ  僧帽筋や肩甲挙筋をほぐすことで、首への負担が軽減されます。・体幹・肩甲骨の安定性エクササイズ  背筋や肩甲骨周囲の筋肉を強化することで、再発予防につながります。 寝違えを繰り返さないために寝違えは一時的なものとして軽視されがちですが、慢性的な筋緊張や姿勢不良が背景にあることも少なくありません。以下のポイントを意識して、予防につなげましょう。・枕の高さを自分の首の自然なカーブに合わせる・デスクワーク時は背中と肩をリラックスさせる姿勢を心がける・日常的な軽いストレッチや首肩周囲のエクササイズを習慣化する 症状が長引く場合は専門家へ寝違えの痛みが数日以上続く場合や、腕のしびれ・強い頭痛などの症状がある場合は、自己判断せずに医療機関や理学療法士に相談しましょう。 早期の評価と適切なリハビリが、回復を早め、再発を防ぐ鍵になります。寝違えは「ただの寝方の問題」ではなく、日常の姿勢や筋肉の状態が大きく関係しています。 正しい知識と対応で、痛みのない朝を取り戻しましょう