おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は478日目の投稿です。
皆さんはレンガの話を聞いたことがあるでしょうか。一人の男が道を歩いていると、レンガを積んでいる少年に出会いました。「何をしてるんですか。」と男が聞くと、「レンガを積んでいるんです。」と少年はしんどそうに答えました。少し歩くとまた、レンガを積んでいる少年に出会いました。「何をしてるんですか。」と男が聞くと、「壁を作っているんです。」と少年は微笑みながら答えました。少し歩くとまた、レンガを積んでいる少年に出会いました。「何をしてるんですか。」と男が聞くと、「一軒家を作っているんです。」と少年は目をきらきらさせながら答えました。このように、同じ作業をしていても、どこを見据えているかで楽しさ、面白さも変わってきます。それは必然的に、作業の効率にも影響してくるでしょう。やるべき事は、どうせやるなら楽しみながらやった方がいいと思います。

最近、「首が痛い」「スマホを見るとすぐに首がこる」と感じる方が増えています。
その症状、もしかすると頸部筋筋膜症(けいぶきんまくしょう)が関係しているかもしれません。
今回は、現代人に多くみられる首の痛みやこりについて、理学療法士の視点からできるだけ分かりやすく解説します。
🩺 頸部筋筋膜症とは?
頸部筋筋膜症とは、首周囲の筋肉や筋膜に負担がかかり、痛みやこり、張り感などが生じる状態を指します。
長時間同じ姿勢を続けたり、スマートフォンやパソコンを長時間使用したりすると、首周囲の筋肉が緊張し続けることがあります。
その結果、首の痛みや肩こり、動かしにくさなどにつながることがあります。
● 筋膜とは?
筋膜は筋肉を包む膜状の組織で、筋肉同士の滑りを助けたり、身体の動きを支えたりする役割があります。
筋膜は、
- ・筋肉の動きを滑らかにする
- ・力の伝達を助ける
- ・姿勢保持に関わる
- ・身体の動きを支える
など、身体を動かすうえで重要な役割を担っています。
🔍 頸部筋筋膜症でみられやすい症状
首周囲の筋肉に負担がかかると、次のような症状が現れることがあります。
- ・首の痛み
- ・首のこり・張り感
- ・肩こり
- ・首の付け根の重だるさ
- ・後頭部周囲の痛み
- ・首を動かしにくい
- ・肩甲骨周囲の張り
筋肉の緊張が強くなると、痛みや不快感を感じやすくなることがあります。
首の痛みや肩こりがあるからといって、必ずしも頸部筋筋膜症とは限りません。神経や関節など、別の原因が関係している場合もあります。
📱 スマホを見ると首がつらくなる理由
「スマホ首」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
スマートフォンを見ていると、画面をのぞき込むために頭が前方へ移動したり、首が前に傾いたりすることがあります。
この姿勢を長時間続けると、首の後ろ側の筋肉などに負担がかかりやすくなります。
● 頭の位置が前に移動すると負担が増える
頭はある程度の重量があるため、頭の位置が身体の中心から前方へ移動すると、首周囲の筋肉が頭を支えるためにより強く働く必要があります。
つまり、スマートフォンを見る姿勢を長時間続けるほど、首の筋肉が休みにくい状態になるのです。
「少しスマホを見るだけなら大丈夫」と思っていても、毎日長時間続くことで首への負担が積み重なる場合があります。
● 首周囲の筋肉が緊張し続ける
スマートフォンを見ているときは、首だけでなく肩や肩甲骨周囲の筋肉も姿勢を保つために働いています。
その状態が長く続くと、首や肩の張り、重だるさ、痛みなどにつながることがあります。
⚠️ 首の痛みを放置するとどうなる?
首の痛みやこりを「ただの肩こり」と考えて、そのまま放置してしまう方もいます。
しかし、症状が長期間続く場合は、生活習慣や姿勢、筋力、関節の動きなどを見直すことが大切です。
① 痛みが長引く
首の筋肉に負担がかかる状態が長く続くと、痛みや張り感が慢性化することがあります。
痛みをかばってさらに身体を動かさなくなることで、首や肩周囲の筋肉が硬くなり、悪循環につながる場合もあります。
② 肩や背中にも負担が広がる
首は肩や背中、胸郭などと連動して動いています。
首を動かしにくい状態が続くと、肩や肩甲骨周囲の動きにも影響し、肩こりや背中の張りにつながることがあります。
③ 神経症状が隠れている場合も
首の痛みだけではなく、次のような症状がある場合は注意が必要です。
- ・腕や手のしびれ
- ・手に力が入りにくい
- ・物を落としやすくなった
- ・細かい作業がしにくい
- ・歩きにくい・ふらつく
このような症状がある場合は、筋肉のこりだけではなく、神経が関係している可能性があります。
腕や手のしびれ、筋力低下、歩行の異常などがある場合は、自己判断でストレッチを続けず、整形外科などの医療機関へ相談しましょう。
🌿 今日からできる首の負担対策
① スマートフォンを目線に近づける
スマートフォンを低い位置で持つと、頭が前に傾きやすくなります。
できるだけスマートフォンを顔に近い高さまで持ち上げることを意識しましょう。
② 長時間同じ姿勢を続けない
同じ姿勢を長時間続けることを避け、定期的に姿勢を変えましょう。
30分程度を目安に、一度スマートフォンから目を離し、首や肩を軽く動かすこともおすすめです。
③ 肩甲骨も一緒に動かす
首だけを動かすのではなく、肩をゆっくり回したり、肩甲骨を動かしたりすることも大切です。
首・肩・背中は連動して動くため、身体全体を動かすことで首周囲の負担を減らしやすくなります。
④ 無理なストレッチをしない
首が痛いからといって、強く首を引っ張ったり、大きく回したりする必要はありません。
痛みが出ない範囲で、ゆっくり動かすことを意識しましょう。
📝 首の痛みを感じたら確認したいこと
首の痛みがある場合は、次のような点を確認してみましょう。
- ・スマートフォンを長時間使用していないか
- ・パソコン作業を長時間続けていないか
- ・同じ姿勢を長時間続けていないか
- ・肩や背中にも張りがないか
- ・首を動かすと痛みが強くなるか
- ・腕や手にしびれがないか
- ・手に力が入りにくくなっていないか
特に、しびれや筋力低下などがある場合は、単純な筋肉のこりだけではない可能性があります。
🏥 こんな場合は医療機関へ
次のような症状がある場合は、早めに整形外科へ相談することをおすすめします。
- ・首の痛みが長期間続いている
- ・痛みが徐々に強くなっている
- ・腕や手にしびれがある
- ・手に力が入りにくい
- ・物を落としやすくなった
- ・歩きにくい・ふらつく
- ・強い頭痛やめまいを伴う
- ・転倒や交通事故の後から症状が出た
「スマホを使いすぎたから」「肩こりだから」と決めつけず、症状が続く場合や神経症状がある場合は医療機関で確認しましょう。
✨ まとめ
頸部筋筋膜症では、首周囲の筋肉や筋膜に負担がかかることで、首の痛みやこり、張り感などが生じることがあります。
特にスマートフォンやパソコンを長時間使用する現代では、同じ姿勢を続けることによって首や肩への負担が積み重なりやすくなっています。
首の負担を減らすためには、
- ・スマートフォンをできるだけ目線に近づける
- ・長時間同じ姿勢を続けない
- ・首だけでなく肩甲骨や背中も動かす
- ・痛みのない範囲で身体を動かす
- ・症状が続く場合は医療機関へ相談する
といった対策が大切です。
「首が痛い」「スマホを見るとすぐに首がこる」という症状を、単なる疲れや肩こりとして放置していませんか?
日常生活の姿勢やスマートフォンの使い方を少し見直すだけでも、首への負担を減らせる場合があります。
ただし、しびれ・筋力低下・歩行の異常・強い頭痛やめまいなどがある場合は、早めに医療機関へ相談してください。

