おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は476日目の投稿です。
毎年8月は食品衛生月間と定められていてこの時期に注意したいのが食中毒ですね。食中毒には様々な原因となるものがあり、冬場にはノロウイルスが非常に流行りますが、夏場で気をつけなければいけないのは細菌による食中毒です。食中毒予防の基本原則は菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」ですので、どんな細菌が世の中にあるのか知ることが重要です。例えば、件数で一番多いのはカンピロバクターによるものです。また、1事例あたりの患者数が多いのはウェルシュ菌によるものです。菌が耐熱性のある状態となり、加熱の予防効果が薄いのが特徴です。カレーの深い鍋の底のような、空気の薄い場所で増殖しやすいそうです。新型コロナウイルスも怖いですが食中毒も場合によっては命を奪うほどの威力があります。これから暖かい時期が続くので気をつけて過ごしましょう

前回の記事では、腰椎すべり症のセルフチェックやストレッチ、セルフエクササイズについてご紹介しました。
今回はその続きとして、腰椎すべり症のリハビリテーション(リハビリ)について、より詳しく解説します。
腰椎すべり症のリハビリは、腰の骨を無理に「元の位置へ戻す」ことが目的ではありません。 痛みやしびれをコントロールしながら、腰に負担をかけにくい姿勢や動作を身につけ、歩行や家事、仕事などの生活を取り戻していくことが大切です。
🎯 腰椎すべり症のリハビリの目的
腰椎すべり症では、骨のずれだけでなく、腰周囲の筋肉の硬さ、股関節や胸椎の動き、姿勢、歩き方など、体全体の要素が症状に影響します。
そのためリハビリでは、腰だけを見るのではなく、全身の動きを総合的に確認することが大切です。
主な目的は次のとおりです。
- ・腰痛や下肢のしびれを軽減する
- ・腰椎にかかる負担を減らす
- ・お腹やお尻の筋肉を使いやすくする
- ・股関節や背中の動きを改善する
- ・立ち上がりや歩行を安定させる
- ・長時間同じ姿勢を避ける方法を身につける
- ・家事や仕事などの動作を安全に行えるようにする
- ・症状の再発や悪化を防ぐ
痛みを避けて動かない状態が続くと、筋力や体力が低下し、さらに動くことがつらくなる場合があります。症状に合わせて「休む」と「動く」のバランスを取ることが重要です。
🔍 リハビリ前に確認すること
腰椎すべり症のリハビリは、すべての方に同じ内容が適しているわけではありません。 まずは現在の症状を確認することが大切です。
① 腰痛が中心なのか
腰痛が主な症状の場合は、腰椎を支える筋肉の働きや姿勢、腰に負担がかかる動作を確認します。
例えば、立ち上がりや物を持ち上げる際に腰を反らす癖がある方は、股関節や脚を使った動作へ修正していきます。
② 脚の痛みやしびれがあるのか
歩くと症状が強くなり、座ると楽になる場合は、腰部脊柱管狭窄症を伴っている可能性があります。
このような場合は、症状の出方を確認しながら運動量を調整することが大切です。
③ 脚の筋力低下がないか
「足首が上がりにくい」「階段で膝が抜ける」「片脚立ちが不安定」などの症状は、神経症状が関係している可能性があります。
脚の筋力低下や歩行の変化がある場合は、自己判断で運動を続ける前に、医師や理学療法士に確認してもらいましょう。
📈 リハビリの進め方
腰椎すべり症のリハビリは、一般的に次のような段階で進めます。
ただし、症状の強さや年齢、体力、手術の有無などによって進め方は変わります。
◆ 第1段階:痛みを落ち着かせる時期
痛みが強い時期は、無理に筋力トレーニングを行う必要はありません。 腰に負担がかかりにくい姿勢を見つけ、症状を悪化させる動作を控えます。
行う内容の例
- ・痛みが楽になる姿勢で休む
- ・同じ姿勢を長時間続けない
- ・ベッドからの起き上がり方を見直す
- ・短時間の歩行を複数回に分ける
- ・深呼吸や軽い関節運動
- ・医師の指示に従ってコルセットを使用する
ただし、長期間の安静は筋力低下につながるため注意が必要です。
◆ 第2段階:柔軟性を改善する時期
痛みが少し落ち着いてきたら、腰に負担をかけやすい筋肉の柔軟性を改善していきます。
確認したい部位
- ・太ももの前側
- ・太ももの裏側
- ・お尻
- ・股関節周囲
- ・背中
腰だけを強く伸ばす必要はありません。
股関節や胸椎が硬いと、腰が過剰に動きやすくなることがあります。 そのため、腰だけではなく全身のバランスを整えることが大切です。
◆ 第3段階:体幹とお尻を鍛える時期
腰椎を支える筋肉を鍛え、腰が必要以上に動かないようにコントロールする力を高めます。
取り入れやすい運動
- ・腹部の安定化呼吸
- ・ヒップリフト
- ・片脚上げ
- ・椅子からの立ち上がり
- ・壁スクワット
- ・軽い股関節運動
運動するときは腰を反らして頑張るのではなく、お腹を軽くへこませて体幹を安定させることがポイントです。
◆ 第4段階:歩行や生活動作を改善する時期
筋力がついてきたら、実際の生活で必要となる動作を練習していきます。
- ・ベッドや椅子からの立ち上がり
- ・洗面所で顔を洗う
- ・床から物を拾う
- ・買い物袋を持つ
- ・階段昇降
- ・調理・立ち仕事
物を持つときは体に近づけて持ち、膝や股関節を使って立ち上がることを意識しましょう。
腰をひねりながら物を持ち上げる動作は避けることをおすすめします。
🏠 日常生活で気をつけたいこと
- ・30分ごとを目安に姿勢を変える
- ・荷物は体に近づけて持つ
- ・腰をひねらずに起き上がる
- ・コルセットは医師などの指示に従って使用する
同じ姿勢を長時間続けることを避け、腰への負担を分散させることを意識しましょう。
⚠️ 避けたいリハビリ
次のような運動は、症状を悪化させる可能性があるため注意が必要です。
- ・痛みを我慢して行うストレッチ
- ・腰を大きく反らす運動
- ・勢いをつけたひねり運動
- ・重い負荷をかけた腹筋運動
- ・症状が悪化しているときの長距離歩行
- ・翌日まで痛みが残る運動
「リハビリだから頑張らなければ」と無理をする必要はありません。症状が強くなった場合は運動量を減らし、必要に応じて医療専門職へ相談しましょう。
🏥 手術後のリハビリについて
手術後は、傷の状態や神経症状、固定術の有無などによってリハビリの進め方が異なります。
そのため、自己判断で腹筋運動やストレッチを始めるのは避け、医師や理学療法士の指示に従うようにしましょう。
🚨 リハビリを中止して受診する目安
リハビリ中に次のような変化があった場合は、運動を中止し、主治医へ相談してください。
- ・脚のしびれが悪化した
- ・脚に力が入りにくくなった
- ・歩行が急に不安定になった
- ・痛みが長時間続く
- ・排尿・排便に異常がある
- ・股やお尻の感覚が低下した
神経症状が強い場合は、運動よりも医療機関での評価を優先することが大切です。
✨ まとめ
腰椎すべり症のリハビリは、腰の骨のずれを元に戻すことが目的ではありません。
痛みやしびれをコントロールしながら、腰に負担をかけにくい身体の使い方を身につけ、日常生活を取り戻していくことが大切です。
腰椎すべり症のリハビリで大切なこと
- ・腰に負担をかけにくい姿勢を身につける
- ・股関節・背中の動きを改善する
- ・体幹・お尻の筋力を高める
- ・立ち上がりや歩行を安定させる
- ・日常生活での腰への負担を減らす
- ・活動量を少しずつ増やす
腰椎すべり症の症状や適した運動は、人によって異なります。特に下肢の痛みやしびれ、筋力低下、歩行の変化などがある場合は、自己流でリハビリを進めず、医師や理学療法士に相談してください。
「痛いから何もしない」のではなく、今の身体の状態に合わせて、できることから少しずつ動かしていくことが大切です。

