おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は474日目の投稿です。

スピードスケートの高木美帆さんが、国民栄誉賞を授与されました。日本女子最多となる五輪メダル通算10個という、前人未到の記録が称えられたものです。10個のメダルという数字は当然すごいのですが、私が改めて感動するのは、その「続けてきた時間」の長さです。高木さんが五輪に初めて出場したのは2010年、当時15歳。そこから15年以上、第一線で滑り続けてきました。競技人生には、うまくいかない時期も、怪我も、悔しい結果も必ずあったはずです。それでも諦めず、コツコツと積み上げてきた結果が、今の10個のメダルであり、国民栄誉賞につながっています。華やかな結果の裏には、見えない積み重ねがある。仕事も同じだと思います。大きな成果は突然生まれるものではなく、毎日の地道な努力の先にあるものです。高木さんの受賞を、自分自身への励みにしながら、今日も一つひとつ積み上げていきましょう。

前回は、変形性足関節症のセルフチェックやストレッチ、セルフエクササイズについてご紹介しました。
今回はその続きとして、リハビリでは何を行うのか、なぜ必要なのか、どのような流れで進めるのかを、患者さん向けにわかりやすく解説します。

ポイント
変形性足関節症のリハビリは、「痛みを取ること」だけが目的ではありません。足首を支える機能を改善し、歩きやすく、動きやすい生活を取り戻すことを目指します。

🎯 変形性足関節症のリハビリの目的

変形性足関節症のリハビリは、痛みを軽減するだけではなく、足首の動きや安定性を改善し、日常生活を送りやすくすることが目的です。

主に次の3つを目指します。

  • ・痛みや腫れを悪化させない
  • ・足首の可動域と安定性を高める
  • ・歩行や立ち上がりなどの日常動作をしやすくする

足関節は体重を支える重要な関節です。痛みをかばい続けると、膝・股関節・腰へ負担が広がることがあります。
そのためリハビリでは、足首だけでなく全身の動きやバランスまで確認しながら進めることが大切です。


🔍 リハビリで確認するポイント

理学療法では、次のような項目を評価しながらリハビリを進めます。

  • ・足首の可動域
  • ・ふくらはぎや足部の柔軟性
  • ・足首周囲の筋力
  • ・片足立ちや歩行時のぐらつき
  • ・足のつき方や体重のかかり方(荷重バランス)

変形性足関節症では、足首だけを動かすだけでは十分ではありません。
足部全体の柔軟性や、足の内在筋・下腿の筋肉まで含めて整えることが重要です。


💪 リハビリの基本内容

① 痛みを強めない活動調整

痛みが強い時期は、まず足首への負担を減らします。

  • ・長時間の立ち仕事
  • ・長距離歩行
  • ・坂道や階段の反復

このような動作は症状に合わせて調整します。

「休むだけ」ではなく、現在の足首に合った負荷へ調整することが大切です。

  • ・歩く時間を短くする
  • ・運動量を減らす
  • ・動作の順番を工夫する

② 可動域訓練

足首が硬くなると、歩行時に体重を前へ移しにくくなります。 特に重要なのが足関節の背屈(足首を前へ曲げる動き)です。

リハビリでは次の部位の柔軟性を改善します。

  • ・ふくらはぎ
  • ・足部
  • ・足趾(足の指)

前方につまる感じがある場合は、無理に深く曲げず、少しずつ動かせる範囲を広げていきます。


③ 筋力トレーニング

足首を支える筋肉が弱くなると、関節への負担が増えやすくなります。

主に鍛える筋肉

  • ・ふくらはぎ
  • ・すねの筋肉
  • ・足の内在筋

強い負荷をかける必要はありません。
正しく筋肉を使えることが大切です。

  • ・座って行うかかと上げ
  • ・立位での軽いカーフレイズ
  • ・足指を使ったトレーニング

④ バランス練習

捻挫を繰り返した方では、足首の不安定性が残っていることがあります。

バランス能力を改善することで、 転倒や再び足首をひねるリスクを減らし、歩行を安定させます。

最初は

  • ・両足立ち
  • ・支えを持った片足立ち

から始め、慣れてきたら少しずつ難易度を上げます。


👟 装具やインソールも大切

変形性足関節症では、運動だけではなく装具療法も重要です。

  • ・足首の不安定感が強い → サポーター
  • ・痛みが落ち着いたら → 足底板・インソールで荷重バランスを調整

足関節の変形が内反型か外反型かによって、インソールの調整方法は異なります。 自己判断ではなく、医師や理学療法士へ相談することをおすすめします。


📈 リハビリの進め方

初期

  • ・痛みと腫れを悪化させない
  • ・足首をやさしく動かす
  • ・生活動作の負担を減らす

中期

  • ・ストレッチや筋力トレーニングを増やす
  • ・バランス練習を取り入れる
  • ・歩き方や体重のかけ方を見直す

継続期

  • ・運動を生活習慣にする
  • ・再発しやすい動作を把握する
  • ・必要に応じて装具や靴を調整する

⚠️ リハビリ中の注意点

リハビリは継続することが大切ですが、無理をすると症状が悪化することがあります。

  • ・運動中に鋭い痛みが出たら中止する
  • ・運動後に腫れや熱感が強い場合は負荷を下げる
  • ・翌日に痛みが残る場合は回数や強さを減らす
  • ・痛みを我慢して続けない
  • ・その日の足首の状態に合わせて調整する
ポイント
炎症が強い時期は「頑張ること」よりも、悪化させないことが最優先です。症状が落ち着いてから少しずつ機能を改善していきましょう。

🏥 こんな方はリハビリ相談をおすすめします

  • ・昔の捻挫以来、足首が不安定な感じがする
  • ・歩くと足首が痛い
  • ・階段や坂道がつらい
  • ・足首が硬く、しゃがみにくい
  • ・サポーターやインソールが合っているか不安
  • ・自宅で運動しているが、やり方が正しいか分からない

一度リハビリで評価を受けることで、自分の状態に合った運動や生活上の工夫が見つけやすくなります。


✨ まとめ

変形性足関節症のリハビリは、痛みを抑えるだけではなく、足首の動き・安定性・歩きやすさを取り戻すために重要です。

足首だけでなく、ふくらはぎや足部、バランス能力、靴やインソールまで含めて整えることで、より快適な日常生活につながります。

最後に
「痛いから動かさない」のではなく、今の足首の状態に合った方法で少しずつ機能を改善していくことがリハビリの基本です。

症状が続く方や運動方法に不安がある方は、ぜひ整形外科や理学療法士にご相談ください。