おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は456日目の投稿です。
今日は「熱あたり」という言葉についてお話しします。熱中症という言葉はすっかり定着しましたが、「熱あたり」は少し耳慣れない方もいるかもしれません。実は熱あたりは熱中症の一種で、高温多湿の環境に長時間いることで体温調節がうまくいかなくなり、だるさ、めまい、吐き気などが起きる状態のことを指します。「熱中症ほど重くないんでしょ?」と思いがちですが、そのまま放置すると重症化することもあります。「なんとなくしんどい」「頭がぼーっとする」という軽い症状のうちに、涼しい場所で休んで水分を補給することが大切です。特に怖いのは、気づかないうちに症状が進んでいるケースです。仕事中に「少し頭が重いかな」と思いながら作業を続けて、気づいたら立てなくなっていたという話は珍しくありません。自分の体のサインを無視しないこと、そして周りの人の様子にも目を向けること。「顔色悪くないですか?」の一言が、誰かを助けることになるかもしれません。この酷暑の夏、お互いに気にかけながら乗り越えていきましょう。

前回の記事では、ご自宅でできるセルフケアをご紹介しました。しかし、セルフケアを続けても
「なかなか良くならない」
「すぐに元に戻ってしまう」
と感じる場合は、より専門的なリハビリが必要になることがあります。
今回は、デスクワークが原因となる頸部痛に対して、医療機関で行われるリハビリ内容をわかりやすく解説します。
🏥 リハビリが必要になるケース
次のような症状がある場合は、セルフケアだけでは改善しにくく、専門的な評価や治療が有効です。
- ・痛みが2週間以上続いている
- ・ストレッチをしてもすぐに元に戻る
- ・首の動きが明らかに悪い
- ・頭痛や吐き気を伴う
- ・腕や手にしびれがある
これらの症状は、筋肉だけでなく関節や神経の問題が関係している可能性があります。
🎯 リハビリの目的
頸部痛に対するリハビリは、「ほぐす」だけが目的ではありません。
根本的な原因を見極め、再発しにくい身体づくりを目指します。
- ・痛みの軽減
- ・姿勢の改善
- ・関節可動域の回復
- ・筋バランスの調整
- ・再発予防
「なぜ痛くなったのか」を評価し、一人ひとりに合ったアプローチを組み合わせて改善を目指します。
💪 実際のリハビリ内容
① 姿勢・動作の評価と修正
普段の座り方やパソコン作業時の姿勢を細かく確認します。
- ・頭の位置
- ・背中の丸まり
- ・肩の高さ・位置
- ・キーボードやモニターの配置
これらを一緒に見直し、首に負担の少ない姿勢へ導きます。
② 関節モビライゼーション
首や背中の関節が硬くなっている場合は、関節の滑りや動きを改善する手技を行います。
期待できる効果
- ・首の動かしやすさの向上
- ・痛みの軽減
③ 筋肉へのアプローチ(軟部組織治療)
硬くなった筋肉の緊張を緩め、血流を改善する施術を行います。
首だけでなく、肩甲骨まわりや胸の筋肉にもアプローチすることで、姿勢改善につながります。
④ 運動療法(エクササイズ指導)
セルフエクササイズを、一人ひとりの状態に合わせて調整・指導します。
- ・深部頸筋(インナーマッスル)の活性化
- ・肩甲骨周囲筋の強化
- ・姿勢保持筋のトレーニング
正しい身体の使い方を身につけることで、再発しにくい身体づくりを目指します。
🌟 リハビリで期待できる変化
継続して取り組むことで、次のような変化が期待できます。
- ・首や肩が軽く感じられる
- ・長時間のデスクワークが楽になる
- ・自然と姿勢が整う
- ・痛みが出にくくなる
ただし、1回で劇的に改善するものではなく、少しずつ段階的に変化していくことが一般的です。
🏠 日常生活との組み合わせが重要
リハビリの効果を最大限に引き出すためには、日常生活での意識も欠かせません。
- ・正しい姿勢を心がける
- ・長時間同じ姿勢を避ける
- ・セルフケアを継続する
「リハビリ」と「日常生活の習慣改善」の両方を続けることで、より高い改善効果が期待できます。
🌿 おわりに
デスクワークによる頸部痛は、多くの方が抱える身近な悩みです。
適切なリハビリを行うことで、痛みの改善だけでなく、再発しにくい身体づくりも期待できます。
「そのうち良くなるだろう」と我慢せず、症状が長引く場合や、しびれ・頭痛などを伴う場合は、早めに医療機関へご相談ください。



