おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は447日目の投稿です。

今日は二十四節気の一つ、「小暑」についてお話します。小暑は毎年7月7日前後にやってきます。名前からもわかる通り、「少しだけ暑くなる」という意味を持ち、本格的な夏の到来を告げる節気です。私たちの生活や仕事でも、季節の変化と同じように、大きな変化をもたらす時期です。新たなプロジェクトの始まり、新たな責任、あるいは新たなチームのメンバー。まだ見ぬ「本格的な夏」へと進むための「小暑」のようなものです。こうした変化の初めの一歩が、どれだけ大きな成果をもたらすかは、私たち一人ひとりの姿勢次第です。今日一日も、小暑のように新たな挑戦に向けての準備を忘れずに頑張りましょう。

「手首が痛い」「指を動かすと引っかかる感じがする」

こうした症状で来院される方の中でも特に多いのが、腱鞘炎(けんしょうえん)です。

最近ではスマートフォンの普及や家事・育児の負担などにより、幅広い年代で腱鞘炎に悩む方が増えています。

今回は、腱鞘炎とはどのような病気なのか、なぜ起こるのか、そして産後に増えやすい理由について分かりやすくご紹介します。

腱鞘炎とは?

腱鞘炎とは、腱(筋肉と骨をつなぐ組織)と、腱鞘(腱を包むトンネル状の組織)の間で炎症が起こる状態です。

通常、腱は腱鞘の中をスムーズに動いていますが、繰り返し使いすぎたり負担が続いたりすると摩擦が増え、炎症が起こります。 その結果、痛みや腫れ、動かしにくさなどの症状が現れます。

特に多い部位

  • ・手首(ドケルバン病)
  • ・指(ばね指)

なぜ腱鞘炎になるの?

① 使いすぎ(オーバーユース)

同じ動作を繰り返すことで、腱と腱鞘の摩擦が増え、炎症が起こりやすくなります。

  • ・スマートフォンの操作
  • ・パソコン作業
  • ・家事(特に親指を多く使う動作)

② 筋力・柔軟性の低下

前腕の筋肉が硬くなったり筋力が低下したりすると、腱に余計な負担がかかり、炎症が起こりやすくなります。

③ 手の使い方や姿勢の問題

  • ・手首を反らせたまま作業する
  • ・親指に力を入れすぎる持ち方をしている

こうした無意識のクセが、腱鞘炎の原因になることも少なくありません。

産後に腱鞘炎が増える理由

産後の女性に腱鞘炎が多いのは、いくつかの要因が重なるためです。

① 抱っこ・授乳による負担

赤ちゃんを抱っこするときは、親指側の手首に大きな負担がかかります。

  • ・手首を固定したまま赤ちゃんを支える
  • ・長時間同じ姿勢が続く

こうした負担が炎症を引き起こしやすくします。

② ホルモンバランスの変化

産後は女性ホルモン(エストロゲン)の変化により、腱や関節が炎症を起こしやすい状態になると考えられています。

③ 休息不足・疲労の蓄積

育児中は十分な休息が取れず、疲労が蓄積しやすいため、組織の回復が追いつかなくなります。

放っておくとどうなる?

初期は「少し痛いだけ」と感じることもありますが、無理を続けると症状が悪化し、 日常生活にも支障をきたすことがあります。

  • ・強い痛み
  • ・手首や指が動かしにくくなる
  • ・指が引っかかる(ばね現象)

悪化すると治療期間が長くなることもあるため、早めの対処が大切です。

予防と対策のポイント

  • ・手首を反らしすぎないようにする
  • ・親指に力を入れすぎない
  • ・こまめに休憩をとる
  • ・前腕のストレッチを行う
  • ・抱っこは腕だけでなく体全体で支える
  • ・産後は無理をしすぎず、休息も大切にする

🌱 まとめ

腱鞘炎は、日常生活のちょっとした負担の積み重ねによって起こることが多い症状です。

しかし、手の使い方や姿勢を見直し、適切なセルフケアを行うことで、予防や改善が期待できます。

「少し痛いだけだから」と我慢せず、早めに対処することが、症状を長引かせないためのポイントです。 痛みが続く場合は、整形外科やリハビリテーション科などの専門家へ相談しましょう。