肩関節周囲炎(五十肩)とはどんな病気?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は426日目の投稿です。

6月に入りましたね。実は6月、1年の中で唯一、祝日がない月なんです。5月のゴールデンウィーク明けでようやく体が慣れてきたと思ったら、次の祝日まではずっと働き続け……なんとなく気持ちが重くなるのも無理はないですよね。でも、考え方次第だとも思っています。こういう「特にイベントのない平日が続く時期」こそ、普段後回しにしていることを片付けるチャンスだと思っています。祝日はなくても、自分で小さなリフレッシュを作れる月にしていきましょう。

「最近、肩が上がりにくい」
「服を着るときに痛い」
「夜中にズキズキして眠れない」

こんな症状でお悩みの方に多いのが、肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)です。

今回は、五十肩とはどんな状態なのか、なぜ起こるのか、そしてどのように改善していくのかをわかりやすく解説します。

■ 五十肩(肩関節周囲炎)とは?

五十肩とは、肩の周囲に炎症が起こり、痛み動かしにくさ(可動域制限)が出る状態のことです。
正式名称は肩関節周囲炎です。

50代に多いことから「五十肩」と呼ばれますが、40代でも60代でも起こるため、「四十肩」「五十肩」とまとめて呼ばれることもあります。

主な症状

  • ・腕を上げると痛い
  • ・後ろに手が回らない(エプロン動作がつらい)
  • ・夜間にズキズキ痛む
  • ・何もしなくても痛む時期がある

特に、動かしても痛い・動かさなくても痛い時期があるのが特徴です。

■ なぜ五十肩になるの?

五十肩は「これが原因」と断定できるものではなく、複数の要因が重なって起こると考えられています。

① 加齢による組織の変化

肩の腱・靭帯・関節包が硬くなり、柔軟性が低下します。
その結果、ちょっとした負担でも炎症が起こりやすくなります。

② 血流の低下

血流が悪くなると組織の回復力が落ち、炎症が長引きやすくなります。
デスクワークや運動不足も影響します。

③ 肩の使いすぎ・使わなさすぎ

重いものを持つ、同じ動作を繰り返すなどの「使いすぎ」だけでなく、肩を動かさない生活も原因になります。
動かさないことで関節が硬くなり、炎症が起きやすくなります。

④ 小さな損傷の積み重ね

気づかない程度のダメージが蓄積し、ある日突然痛みとして現れることがあります。
「特に何もしていないのに急に痛くなった」というケースは珍しくありません。

■ 五十肩の経過は3つの時期に分かれる

五十肩は、次の3つの時期をたどることが多いです。

● 炎症期(急性期)

強い痛みがあり、じっとしていても痛みます。
夜間痛が出やすい時期です。

● 拘縮期

痛みは落ち着いてきますが、肩が固まり動かしにくくなります。

● 回復期

徐々に肩の動きが戻り、痛みも軽減していきます。

ただし、何もしないと可動域が戻りにくいまま残ることもあります。

■ 早めの対応が大切

「そのうち治るだろう」と放置してしまう方も多いですが、五十肩は時期に合わせたケアがとても重要です。

● 痛みが強い時期

→ 無理に動かさないことが大切

● 痛みが落ち着いてきた時期

→ 少しずつ動かしていくことが必要

● 専門家に相談

理学療法では、炎症期・拘縮期・回復期それぞれに合わせた運動やセルフケアを提案し、回復をスムーズにします。

■ まとめ

五十肩は「年齢のせい」と片付けられがちですが、適切に対応することで改善が期待できる症状です。

  • ・肩の炎症と動きの制限が特徴
  • ・加齢・血流低下・生活習慣などが関係
  • ・時期に応じたケアが重要

「肩が上がりにくい」「痛みが続く」と感じたら、早めにご相談ください。
一人ひとりの状態に合わせて、無理のない改善方法を一緒に考えていきます。