変形性膝関節症のリハビリでは何をするの?
おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は420日目の投稿です。

前回は、変形性膝関節症のセルフチェックやストレッチについてご紹介しました。
今回はその続きとして、病院やクリニックで行うリハビリでは実際にどんなことをするのかを、できるだけわかりやすくお伝えします。
膝の痛みがあると、
- ・「リハビリって何をするのだろう」
- ・「運動で悪化しないか心配」
と感じる方も多いと思います。
しかし、変形性膝関節症のリハビリは、ただ運動をするだけではありません。
膝にかかる負担を減らし、動きやすい体を取り戻すための取り組みです。
🎯 リハビリの目的
リハビリの目的は、痛みを軽くすることだけではありません。
- ・膝への負担を減らす
- ・太ももやお尻の筋力を保つ
- ・膝の動きやすさをよくする
- ・歩き方や立ち上がり方を整える
- ・日常生活を少しでも楽にする
- ・痛みの悪化や進行をできるだけ防ぐ
つまり、膝そのものだけでなく、体の使い方全体を見直すことが大切です。
🔍 まず行うのは「状態の確認」
リハビリでは、最初に膝の状態を丁寧にチェックします。
- ・いつ痛みが出るか
- ・階段・歩行・立ち上がりでどう変わるか
- ・膝の曲げ伸ばしがどのくらいできるか
- ・太ももやお尻の筋力
- ・O脚や姿勢の影響
- ・片足立ちの安定性
この確認によって、その人に合ったリハビリ内容を組み立てることができます。
💪 リハビリでよく行う内容
① 筋力トレーニング
もっとも大切なのが、膝を支える筋肉を鍛えることです。
特に大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)は、膝の安定に大きく関わります。
- ・椅子に座って膝を伸ばす運動
- ・膝に力を入れる等尺性運動
- ・椅子からの立ち座り練習
- ・股関節まわりやお尻の筋肉のトレーニング
いきなり強い運動ではなく、今の状態に合った強さから少しずつ進めていきます。
② 関節の動きを整える運動
痛みがあると膝を動かさなくなり、関節が硬くなりやすくなります。
そのため、無理のない範囲で膝の曲げ伸ばしを行い、動きを保ちます。
また、膝の動きは股関節や足首の影響も受けるため、膝だけでなく全体の動きを確認します。
③ ストレッチ・柔軟性の改善
太ももの前後、ふくらはぎ、お尻まわりが硬いと膝への負担が増えます。
筋力トレーニングと並行して柔軟性も整えていきます。
強く伸ばしすぎるのではなく、気持ちよく伸びる範囲で行うことが基本です。
④ 歩き方や動作の練習
変形性膝関節症では、歩き方や立ち上がり方のクセが膝への負担を増やしていることがあります。
- ・体重を片側にかけすぎていないか
- ・立ち上がるときに膝ばかり使っていないか
- ・階段で膝に負担が集中していないか
- ・歩幅や足の向きが崩れていないか
こうした動作を見直すことで、日常生活での膝の負担が大きく変わります。
⑤ 生活習慣のアドバイス
膝への負担は、日々の生活習慣とも深く関係しています。
- ・長時間の正座やしゃがみ込みを避ける
- ・立ち仕事の合間に休憩を入れる
- ・階段の使い方を工夫する
- ・体重管理を意識する
- ・膝に負担の少ない靴を選ぶ
毎日の小さな工夫が、膝を守ることにつながります。
📈 リハビリはどのように進む?
リハビリは、いきなり運動量を増やすものではありません。
- ・膝の状態を確認する
- ・痛みの少ない運動から始める
- ・筋力や柔軟性を少しずつ改善する
- ・歩行や階段などの動作を整える
- ・日常生活での工夫を身につける
段階的に進めることで、無理なく継続しやすくなります。
⚠️ リハビリで大切なこと
変形性膝関節症のリハビリで大切なのは、痛みを我慢して頑張ることではありません。
- ・痛みの出方を確認しながら行う
- ・無理のない強さから始める
- ・続けやすい内容にする
- ・生活に合った方法を選ぶ
リハビリは、少しずつ膝にやさしい体を作っていくための取り組みです。
🏠 自宅での取り組みも重要
通院して行うリハビリだけでなく、自宅での運動やセルフケアもとても大切です。
病院で学んだ運動を無理のない範囲で続けることで、より良い変化が期待できます。
頑張りすぎる必要はありません。
短時間でも継続することが何より大切です。
🏥 こんな方は相談を
- ・膝の痛みが続いている
- ・階段や立ち上がりがつらい
- ・歩く距離が短くなってきた
- ・ストレッチや体操をしても改善しない
- ・O脚や膝の変形が気になってきた
- ・日常生活に支障が出ている
早めに対応することで、症状の進行を防ぎやすくなる場合があります。
📝 まとめ
- ・変形性膝関節症のリハビリは、筋力・柔軟性・動作改善を総合的に行う
- ・膝だけでなく、股関節や足首、姿勢も重要なポイント
- ・歩き方や立ち上がり方の見直しで負担を減らせる
- ・無理をせず、その人に合った方法で続けることが大切
- ・自宅でのセルフケアも改善には欠かせない
膝の痛みがあるからといって、動かさないままでいると筋力や柔軟性が低下し、かえって負担が増えてしまいます。
ご自身の状態に合ったリハビリを続けながら、少しずつ動きやすい体を目指していきましょう。



