変形性膝関節症とはどんな病気?
おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は418日目の投稿です。

「膝が痛いのは年のせいだよ」と言われたことはありませんか。
たしかに変形性膝関節症は中高年に多い病気ですが、年齢だけで起こるわけではありません。
体重、筋力、姿勢、生活習慣、過去のケガなど、さまざまな要因が重なって発症します。
この記事では、変形性膝関節症の仕組みと、なぜ年齢だけが原因ではないのかを、わかりやすく解説します。
🦵変形性膝関節症とはどんな病気?
変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減り、痛みや動かしにくさが出る病気です。
膝の関節は、軟骨や半月板がクッションとなり、骨同士がぶつからないように守っています。
しかし、このクッションが弱くなると、歩く・立つ・階段を上るといった日常動作でも負担が増え、痛みが出やすくなります。
初期の症状
- ・動き始めに痛い
- ・長く歩くと痛む
進行すると…
- ・階段の昇り降りがつらい
- ・正座がしにくい
- ・膝が腫れる
- ・O脚が目立つ
⚙️変形性膝関節症が起こる仕組み
膝は毎日、体重を支えながら働いています。
軟骨・半月板・筋肉・靭帯がバランスよく働いていれば負担は分散されますが、どれかが弱ると負担が偏り、軟骨が傷みやすくなります。
つまり、膝の一部分だけが悪いのではなく、負担の積み重ねで起こる病気なのです。
❓年齢だけが原因ではない理由
年齢とともに発症しやすくなるのは事実ですが、年齢はあくまで「一つの要因」。
他の条件が重なることで発症リスクが高まります。
① 体重の影響
体重が増えると膝への負担も増加します。
階段やしゃがむ動作では、体重の数倍の負荷が膝にかかることもあります。
② 筋力低下
特に大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)が弱ると、膝の衝撃吸収がうまくできません。
加齢よりも「運動不足」の影響が大きいこともあります。
③ 膝に負担がかかる生活習慣
- ・立ち仕事
- ・しゃがむ姿勢が多い
- ・和式トイレ
- ・階段の多用
- ・急な運動量の増加
使い方のクセで負担が偏ることもあります。
④ 過去のケガ
若い頃の半月板損傷・靭帯損傷・骨折などが、後になって膝の痛みとして現れることがあります。
⑤ O脚・X脚などの骨の配列
O脚は膝の内側、X脚は外側に負担が集中しやすく、軟骨が片側だけすり減りやすくなります。
⑥ 女性に多い理由
- ・筋力
- ・骨格
- ・ホルモン変化
- ・生活習慣
これらが複合的に影響し、更年期以降に症状が出やすくなります。
⚠️こんな症状があれば注意
- ・朝や動き始めに膝が痛い
- ・長く歩くとつらい
- ・階段で痛む
- ・膝が腫れぼったい
- ・正座・しゃがみがしづらい
- ・膝が伸びない・曲がらない
- ・O脚が進んできた
痛みを我慢すると、かばう動きが増えて悪循環に陥ることがあります。
💡予防と対策のポイント
① 体重を整える
少しの減量でも膝の負担は確実に減ります。
② 太ももの筋肉を保つ
大腿四頭筋を中心に、股関節・お尻の筋肉も重要です。
筋肉は膝を守る「サポーター」の役割を果たします。
③ 動作のクセを見直す
- ・立ち上がり方
- ・歩き方
- ・階段の使い方
- ・しゃがみ方
痛みがあると無意識にかばうため、専門家による動作チェックは非常に有効です。
④ 使いすぎず、動かさなすぎない
- ・安静にしすぎ → 筋力低下
- ・無理して動く → 炎症悪化
ちょうどよい運動量を見つけることが大切です。
🏥膝の痛みは早めに相談を
「そのうち治るだろう」と放置すると、進行してしまうことがあります。
痛みの原因が軟骨なのか、筋肉なのか、半月板なのか、他の関節なのかは見た目だけでは判断できません。
気になる症状が続く場合は、整形外科や理学療法士に相談しましょう。
📝まとめ
- ・変形性膝関節症は膝への負担の積み重ねで起こる
- ・年齢は「原因のひとつ」でしかない
- ・体重・筋力・生活習慣・過去のケガ・O脚などが大きく関係する
- ・早めの対策で進行を抑えられる
- ・「年のせいだから仕方ない」とあきらめる必要はない
膝の痛みは、体からの大切なサインです。
気になる症状があれば、早めに体の状態を見直していきましょう。



