更年期や出産後に多い「腱鞘炎」   ホルモンとの関係とは?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、274日目の投稿です。

手首や指の痛みで日常生活に支障をきたす「腱鞘炎」。特に更年期や出産後の女性に多く見られる症状ですが、実はその背景には女性ホルモンの変動が大きく関係しています。

🧬 腱鞘炎と女性ホルモンの関係

妊娠・出産期や更年期は、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンのバランスが大きく変化する時期です。

エストロゲンは腱や腱鞘、関節の柔軟性を保ち、炎症を抑える働きがあります。しかし、出産後や更年期にはこのホルモンが急激に減少し、腱や腱鞘が炎症を起こしやすくなります。

一方、プロゲステロンは妊娠・出産期に増加し、腱鞘を収縮させる作用があります。これにより腱の滑りが悪くなり、腱鞘炎のリスクが高まるのです。

👩‍👧‍👦 なぜ女性に多いのか?

女性が腱鞘炎になりやすい理由は、ホルモンバランスの急激な変化に加え、育児や家事などで手や指を酷使する機会が多いことにあります。

もちろん、男性や若い女性にも腱鞘炎は起こりますが、妊娠・出産、更年期といったホルモンの変動期は特に注意が必要です。

🧘‍♀️ 理学療法士からのアドバイス

  • 手や指の使いすぎを避け、こまめに休息をとる
  • 産後や更年期の体調変化と手の痛みを関連付けて観察する
  • 痛みが強い場合は、整形外科の受診やアイシングなどのセルフケアを行う
  • 日常生活の動作を見直し、リハビリテーションによる運動療法を早めに取り入れる

📝 まとめ

更年期や出産後は、ホルモンバランスの変化によって腱鞘炎が起こりやすくなります。ライフステージに応じた体調管理と、早めのケア・専門家への相談が、痛みの予防と改善につながります。