寝返りで肩が痛くて目が覚める… 夜間痛の正体とは?
おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、271日目の投稿です。
「夜に肩が痛くて目が覚める」「寝返りのたびにズキッと痛む」――そんな経験、ありませんか? 日中はなんとか過ごせても、夜になると痛みが増して眠れない…。これは肩のトラブルでよく見られる「夜間痛」という症状です。
今回は、理学療法士の視点からこの夜間痛の正体と、改善のための具体的な対策をわかりやすく解説します。
🔍 夜間痛が起こる仕組み
夜間痛は、肩関節周囲の炎症や血流の滞りが関係しています。夜、体がリラックスすると血流が変化し、炎症部位に血液が集中しやすくなります。その結果、神経が刺激されて痛みを感じやすくなるのです。
特に以下のような状態では、夜間痛が起こりやすくなります:
- 腱板炎や石灰沈着性腱炎など、肩の筋や腱に炎症がある
- 五十肩などで関節包が硬くなっている
- 長時間同じ姿勢で寝ている
- 枕や寝姿勢の影響で肩に圧がかかっている
🔄 寝返りで痛む理由
寝ている間に無意識に肩を動かすことで、炎症部分が刺激されます。特に、痛みのある肩を下にして寝ると圧迫が強くなり、痛みが悪化します。
また、寝返りには体幹の回転も関わるため、肩だけでなく背中や胸郭の動きの硬さも夜間痛を悪化させる要因になります。
✅ 夜間痛を改善するためにできること
🛏 寝姿勢の工夫
- 痛みのある肩を上にして、脇にタオルやクッションを挟む
- 枕の高さを調整し、首が自然な角度になるようにする
🔥 日中の血流改善
- 軽く肩を動かす
- 肩甲骨周囲を温めることで血流を促進
🧘♂️ 炎症期は無理に動かさない
- 強い痛みがある時は、ストレッチや運動は逆効果
- 安静を保ち、炎症が落ち着くのを待つ
🏥 医療・リハビリの活用
- 長引く夜間痛は腱板損傷や五十肩の可能性も
- 理学療法士による関節可動域の改善や、医師の診察を受けて適切なリハビリを
🌟 まとめ:夜間痛は「休んで」のサイン
夜間痛は、身体からの「休んで」というメッセージです。根本的な原因は人それぞれですが、炎症や可動域の制限、姿勢のバランスなどが関係しています。
痛みが強くて眠れない場合は、我慢せず早めに専門家へ相談しましょう。適切なアプローチで、痛みのない快適な睡眠を取り戻すことができます。


