膝の裏が張る・つっぱる感覚の正体は?
おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、269日目の投稿です。
今回は、意外と気になる「膝の裏の違和感」について取り上げます。座っているときや歩いているときに、膝の裏が張ったりつっぱったりすることはありませんか?実は、膝の裏(膝窩部)は筋肉・腱・神経・血管が密集する複雑な場所。ちょっとした筋肉の緊張や姿勢のクセでも違和感につながりやすいんです。
🔍 膝裏の違和感、主な原因は?
- ハムストリングスの緊張
太ももの裏側にある筋肉(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)が硬くなると、膝を伸ばすときに抵抗を感じやすくなります。長時間座っている人や運動不足の人に多く見られます。 - ふくらはぎの張り
立ち仕事やよく歩く人は、腓腹筋やヒラメ筋が疲労しやすく、膝裏にこわばりを感じることがあります。これらの筋肉は膝関節の後方に付着しているため、影響が出やすいのです。 - 膝窩筋の機能低下
膝の深部にある小さな筋肉「膝窩筋」は、膝の安定性に関わっています。姿勢のクセや下肢のアライメント不良で働きが悪くなると、違和感や突っ張り感が出ることがあります。 - 関節包や靭帯の緊張
膝関節を包む関節包や後十字靭帯などが硬くなると、膝を伸ばしたときに突っ張る感覚が出ます。過去に手術やケガをしたことがある人は要注意です。 - ベーカー嚢胞(膝窩嚢胞)
関節液が膝裏に溜まり、袋状に膨らむ状態です。張りや圧迫感が続く場合は、整形外科での診察をおすすめします。
✅ 違和感を防ぐ・和らげるためのポイント
- 太もも裏やふくらはぎのストレッチで柔軟性を保つ
- 長時間座る場合は、こまめに立ち上がる・膝を伸ばす
- 歩くときは膝を過伸展させない姿勢を意識
- 運動後は軽いストレッチや温熱療法で血流を促す
- 張りや痛みが長引く場合は、専門医や理学療法士に相談
📝 まとめ
膝の裏の違和感は、日常のちょっとした習慣や姿勢の乱れから起こることが多いです。セルフケアで改善できるケースもありますが、痛みや腫れがある場合は放置せず、早めに専門家に相談しましょう。
膝をいたわることは、快適な毎日への第一歩。ぜひ今日から意識してみてくださいね!


