野球肩・水泳肩などスポーツでの肩トラブルとは?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、264日目の投稿です。

スポーツにおいて、肩は非常に重要な役割を担っています。特に投球やストローク動作を繰り返す競技では、肩に大きな負担がかかり、「肩のトラブル」が起こりやすくなります。今回は、代表的な障害である「野球肩」と「水泳肩」について、原因や予防法を理学療法士の視点から解説します。

⚾ 野球肩とは?

野球肩とは、投球動作によって肩関節やその周囲の組織に損傷が起こる障害の総称です。繰り返しの投球による過負荷が主な原因で、以下のような障害が含まれます。

主な障害

  • 腱板炎・腱板損傷:肩の安定性を保つ腱板に炎症や部分断裂が起こる
  • インピンジメント症候群:投球時に上腕骨と肩峰の間に組織が挟まれる
  • リトルリーグショルダー(上腕骨近位骨端線障害):成長期に多い骨の炎症

原因

  • 投球フォームの乱れ
  • 柔軟性の不足
  • 肩甲骨の動きの悪さ

🏊 水泳肩とは?

水泳肩は、自由形などのストローク動作で肩を繰り返し使うことにより、腱板や滑液包に炎症が起こる状態です。特に「キャッチ〜プル」動作の際に肩が不安定になると、痛みや違和感が出やすくなります。

主な要因

  • 肩のオーバーユース(過使用)
  • 体幹・肩甲骨の協調性の低下
  • 肩関節の過可動性

🛡️ 肩のトラブルを防ぐために

肩障害の予防には、柔軟性・安定性・使い方のバランスを整えることが重要です。理学療法士としての指導ポイントは以下の通りです。

  • ✅ 投球・ストローク前後のストレッチと可動域の維持
  • ✅ 肩甲骨周囲筋(前鋸筋・僧帽筋など)の安定化トレーニング
  • ✅ 胸郭や体幹の動きを含めた全身的な動作改善
  • ✅ 正しい休息と練習量の管理

🎯 まとめ

野球肩や水泳肩は、「痛みがあっても動けてしまう」ことで悪化しやすい障害です。初期段階から正しいフォームや肩・体幹の協調性を意識することで、再発予防とパフォーマンス向上の両立が可能になります。

肩の違和感を放置せず、日々のケアとトレーニングで健康なスポーツライフを送りましょう!