足首が硬いと膝や腰も痛くなる?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、262日目の投稿です。

「しゃがむと、かかとが浮く」「階段を上ると膝が痛い」――そんな経験はありませんか?
実はそれ、足首の硬さが原因かもしれません。

足首は、身体の土台ともいえる重要な関節。ここが硬くなると、膝や腰など上の関節に負担がかかり、痛みや不調の原因になることがあります。

🦶 足首の硬さが引き起こす連鎖反応

膝への影響

足首が硬いと、しゃがむ・階段を上るといった動作で膝が過剰に前に出てしまい、膝蓋骨周囲の炎症を引き起こすことがあります。これが「膝前面の痛み」の原因になることも。

腰への影響

足首がうまく動かないと、重心移動がスムーズにできず、骨盤や腰でバランスを取ろうとします。その結果、腰部の筋緊張や慢性的な腰痛につながることもあります。

👀 足首が硬い人に見られる特徴的な動作

  • しゃがむとかかとが浮く
  • 階段や坂道で膝だけが前に出る
  • 歩くときに体が左右に揺れる
  • 靴底の外側または内側だけがすり減る

これらは、足首の可動域が制限されているサインです。

✅ 足首の硬さを改善する方法

  1. ストレッチでふくらはぎを柔らかく
    腓腹筋・ヒラメ筋(ふくらはぎの筋肉)を重点的に伸ばしましょう。
    壁に手をついて、片足を後ろに引いて15〜30秒キープするだけでも効果的です。
  2. 足底筋を活性化
    ・タオルギャザー:足指でタオルをたぐり寄せる運動
    ・足指じゃんけん:足指でグー・チョキ・パーを作る遊び感覚の運動
  3. 動作の再学習
    理学療法では、足首だけでなく膝や骨盤との連携を再教育し、全身の動きの調和を目指します。

🧩 まとめ:足首は身体の「土台」

足首が硬いと、膝や腰などの関節に負担がかかり、痛みや不調の原因になります。
「膝や腰が痛いけど、原因が分からない」という方は、まず足首の動きを見直してみましょう。

理学療法士による評価と運動指導で、身体全体のバランスと調和を整えることができます。