事故後のしびれやだるさは神経から?
おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、261日目の投稿です。
交通事故や転倒などの衝撃を受けたとき、骨折や打撲がなくても、身体はさまざまな反応を示します。特に「しびれ」や「だるさ」といった症状は、神経が関与している可能性があり、見過ごすことはできません。
今回は、事故後に現れる神経症状の特徴と、理学療法による対応についてご紹介します。
🧠 しびれ・だるさの原因とは?
事故の衝撃によって、筋肉や靭帯、神経が一時的に圧迫されたり、過度な負荷を受けたりすることがあります。
- しびれ:末梢神経や脊髄周囲の神経が刺激・圧迫されることで起こりやすい
- だるさ:筋緊張の乱れ、血流低下、神経伝達の異常などが関与
- 遅れて出る症状:数日後に手先のしびれや首・肩の重さなどが現れるケースも
これらの症状は、単なる疲労ではなく、神経からの「SOSサイン」である可能性があります。
🔍 神経が関与しているかを見極めるポイント
以下のような特徴がある場合、神経の関与が疑われます:
- 一方の手足だけに症状が出る
- 特定の動作や姿勢で症状が強まる
- 感覚の鈍さや筋力低下を伴う
👩⚕️ 理学療法士が評価する項目
理学療法士は、以下のような視点から総合的に判断します:
- 神経の走行に沿った感覚異常の有無
- 筋力低下や反射の変化
- 頸椎や骨盤などの可動域・整列の乱れ
- 姿勢と筋緊張のパターン
これにより、「筋肉性の問題か」「神経性の問題か」を見極め、適切なリハビリ介入を検討します。
🧘♀️ 理学療法でのアプローチ
神経が圧迫や炎症で過敏になっている場合、強いマッサージや急なストレッチは逆効果になることも。理学療法では、以下のような穏やかなアプローチが中心です:
- 姿勢修正や骨格アライメントの調整(頸椎・骨盤など)
- 神経の動きを改善するニューロダイナミックエクササイズ
- 筋緊張を整える軽い運動や呼吸法
- 神経血流を促す穏やかな関節運動
目的は「症状を抑える」ことではなく、神経を守る環境を整えることです。
⚠️ 放っておかないために
事故後のしびれやだるさは、身体からの重要なメッセージです。
- 症状が長引く、強い痛みがある場合は医師の再診を
- 必要に応じて理学療法士によるリハビリを開始
- 不安や違和感も、身体が発する「注意信号」
早めの評価と適切な対応が、神経の回復をサポートします。
📝 まとめ
事故後の違和感は、見た目に異常がなくても油断できません。しびれやだるさがある場合は、神経の状態を確認し、理学療法によるケアを検討しましょう。
「症状を抑える」のではなく、「神経を守る環境を整える」ことが大切です。


