五十肩(肩関節周囲炎)の原因と回復までのステップとは?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、253日目の投稿です。
   
肩が痛くて腕が上がらない…そんな症状に悩まされていませんか? それ、もしかしたら「五十肩(肩関節周囲炎)」かもしれません。 中高年に多く見られるこの症状は、日常生活にも大きな支障をきたします。 今回は、五十肩の原因から回復までのステップ、セルフケアのポイントまでを分かりやすく解説します!

🔍 五十肩の原因とは?

五十肩は、明らかなケガがなく自然に発症することが多いのが特徴です。主な原因は以下の通りです:
  • 加齢による肩周囲組織(靭帯・腱・関節包など)の変性
  • 肩の使いすぎや姿勢不良
  • 糖尿病や甲状腺疾患などの代謝異常
これらが引き金となり、炎症が起こり、やがて組織が癒着して可動域が制限されてしまいます。

📈 回復までの3ステップ

五十肩の経過は、大きく3つの段階に分けられます。
  1. 炎症期(急性期) 強い痛みと運動制限が特徴。 無理に動かさず、痛みの少ない姿勢を工夫しましょう。 タオルやクッションで快適な睡眠姿勢を確保し、アイシングや内服薬の使用が効果的です。
  2. 拘縮期(慢性期) 痛みは軽減するが、肩の動きが制限される時期。 無理のない範囲でストレッチや可動域訓練を行い、温熱療法(入浴・ホットパック)で血行を促進しましょう。
  3. 回復期 痛みはほぼ消失し、違和感が残ることもあります。 筋力強化や積極的な運動療法が重要です。肩甲骨や体幹も一緒に動かすことで回復が早まります。

🧘‍♀️ 日常生活での注意点

  • 痛みや違和感が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
  • 正しい段階別リハビリや自主訓練の指導を受けることが大切です。
  • 姿勢や肩甲骨の柔軟性を意識し、全身のバランスを整えることもポイント。
  • 継続的な運動習慣が再発予防につながります。

✨ まとめ

五十肩は自然に改善することもありますが、放置すると長引いたり、可動域が戻らないこともあります。 正しい知識とセルフケア、そして必要に応じた専門的なリハビリが、早期回復と再発予防のカギです。 肩の違和感を感じたら、まずは自分の生活習慣を見直してみましょう。 無理せず、焦らず、じっくりと向き合っていくことが大切です。