変形性股関節症とは?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、253日目の投稿です。
   
今回は「変形性股関節症」について、症状や進行の特徴、そして日常生活でできる予防・対策についてご紹介します。中高年層の女性に多くみられるこの疾患、実はちょっとした工夫で進行を遅らせることができるんです。

🧠 変形性股関節症ってどんな病気?

股関節は骨盤と大腿骨をつなぐ大きな関節で、私たちの体を支える重要な役割を担っています。この関節の軟骨がすり減ることで、骨同士がぶつかり、炎症や変形が起こるのが「変形性股関節症」です。 原因は大きく分けて2つ:
  • 一次性:加齢や使い過ぎによるもの
  • 二次性:先天性の発育不全や外傷などが原因(日本ではこちらが多く、特に女性に多い)

⚠️ 主な症状

  • 歩き始めや立ち上がり時の脚の付け根・鼠径部の痛み
  • 靴下を履く、爪を切るなどの動作が困難に
  • 長時間の歩行や階段の昇り降りがつらくなる
  • 安静時や夜間にも痛みが出る
  • 脚の長さに左右差が出る、引きずるような歩き方になる
  • 筋力低下や歩行障害が進行とともに現れる

📉 進行の特徴

初期は「ちょっと違和感があるな…」という程度ですが、放っておくと徐々に関節の動きが制限され、活動量が減って筋力も低下。悪循環に陥りやすくなります。進行が進むと、保存療法では対応できず、手術が必要になることもあります。

🛡️ 進行を防ぐためにできること

日常生活のちょっとした工夫が、症状の緩和や進行予防につながります。

✅ 股関節への負担を減らす

  • 正座やあぐらは避け、椅子や洋式トイレを活用
  • 重い物を持つ、大きく脚を開く運動や激しいスポーツは控える

✅ 体重管理

  • 肥満は股関節への負担増。食事管理と有酸素運動(水泳・水中ウォーキングなど)がおすすめ

✅ 筋力強化と安定性の維持

  • 無理のない範囲でストレッチや筋トレを継続
  • 専門家の指導のもとで運動習慣を身につける

✅ 栄養と血流改善

  • カルシウム、ビタミンD・Kなどを意識した食事
  • 入浴や適度な運動で血流を促進

✅ 早めの相談

  • 痛みや違和感があれば、整形外科や理学療法士に早めに相談を

🌟 まとめ

変形性股関節症は、早期の対策と日々の工夫で進行を防ぐことができます。痛みを我慢せず、できることから始めてみましょう。あなたの股関節が、これからも快適に動き続けられるように。