おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、250日目の投稿です。

日常生活の中で「腰が痛い」「膝がつらい」と感じることはありませんか?
その原因、実は
“股関節の硬さ” にあるかもしれません。
股関節は、体幹と下肢をつなぐ「動きのハブ」としての重要な役割を担っています。今回は、股関節の硬さが腰や膝に与える影響と、その改善方法について解説します。
🧭 股関節の役割とは?
股関節は骨盤と大腿骨をつなぎ、身体の中心で重心を支えながら多方向への動きを可能にする関節です。
歩く・立ち上がる・しゃがむなど、日常のあらゆる動作に深く関わっています。
しかし、股関節の可動性が低下すると、周囲の関節(特に腰や膝)が代償的に過剰な動きを強いられ、痛みや不調の原因となります。
⚠️ 股関節の硬さが腰に与える影響
股関節が伸展や回旋できないと、骨盤の動きが制限され、体幹のひねりや反り動作で腰に負担がかかります。
特に前かがみや長時間の座位姿勢では、腰部に過剰な屈曲・伸展が生じ、腰痛を引き起こしやすくなります。
例: 股関節がうまく曲がらない人が前屈すると、骨盤を動かさずに腰だけで曲げようとするため、腰に痛みを感じやすくなります。
⚠️ 股関節の硬さが膝に与える影響
股関節の内外旋が制限されると、歩行や階段昇降時に膝へ「ねじれのストレス」がかかります。
特に膝の内側の痛みや変形性膝関節症の方では、股関節外転筋や回旋筋群の働きが弱いことが多く、膝の安定性が低下します。
その結果、膝が内側に折れ込む「ニーイン」が起こり、軟骨や靭帯に大きな負担がかかります。
✅ 股関節の硬さを改善する方法
| 方法 |
内容 |
| ストレッチ |
大臀筋・腸腰筋・内転筋の柔軟性を高める |
| エクササイズ |
中臀筋・深層外旋筋を強化し、股関節の安定性を向上 |
| 姿勢改善 |
骨盤を立てる習慣をつけ、股関節の自然な動きを促す |
これらを日常に取り入れることで、腰や膝への負担を軽減し、痛みの予防・改善につながります。
🗣 理学療法士からのメッセージ
「痛みのある部位だけを治すのではなく、股関節の柔軟性と安定性 を整えることが、腰痛・膝痛の根本的な予防・改善につながります。」
✨ まとめ
股関節は「動きの軸」であり、ここが硬くなることで腰や膝に悪影響が連鎖します。
痛みの原因を根本から見直すためには、股関節のケアが欠かせません。
ぜひ、ストレッチやエクササイズを日常に取り入れて、快適な身体づくりを目指しましょう!