むち打ちが身体に及ぼす影響とは?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、197日目の投稿です。

7月の第4日曜日は親子の日だそうです。皆さんは親に感謝の気持ちを伝えていますか?照れ臭くてなかなか言葉にするのは難しいものですよね。「親孝行したいときに親はなし」という言葉がありますが、親孝行が出来る時間は限られています。親孝行とは親を大切にして行動することを言うそうです。たとえ小さな行動でも親にとっては嬉しいもので立派な親孝行だと思います。明日は親に感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか?

 

 

交通事故やスポーツの衝突など、予期せぬアクシデントで起こる「むち打ち症」。一見軽く思われがちですが、実はその症状は多岐にわたり、身体だけでなく心にも影響を及ぼすことがあります。今回は理学療法士の立場から、むち打ち症の正体とその対処法についてわかりやすく解説します。

 

むち打ちとは?

むち打ちとは、首に急激な力が加わることで起こる頸部の損傷の総称です。名前の由来は、衝撃を受けた首がムチのようにしなる動きからきています。正式には「頸椎捻挫」と呼ばれ、交通事故での受傷が多いですが、スポーツや転倒でも起こり得ます。

 

主な症状

以下のような症状が受傷直後から、場合によっては数日後に現れることもあります。

・首や肩の痛み・こり

・頭痛

・めまい・吐き気

・手や腕のしびれ・だるさ

・集中力の低下・倦怠感

 

身体への影響とメカニズム

①筋肉・靭帯の損傷

首周辺の筋肉や靭帯が過度に引き伸ばされることで炎症が起こり、可動域の制限や慢性的な痛みにつながります。

②神経への影響

神経が圧迫・損傷されることで、手足のしびれや感覚異常、運動機能の低下などが発生。画像診断で異常が見つからないことも多く、症状の評価には注意が必要です。

③自律神経系の乱れ

首周辺の損傷が自律神経に影響し、めまいや睡眠障害、消化不良など多岐にわたる不調を引き起こします。

慢性化と心理的負担

症状が長引くことで、姿勢の悪化や肩・背中への負担が増し、不安やうつ状態に陥る方も少なくありません。

 

理学療法士が伝えたい回復へのヒント

早期の評価と適切な対応 自己判断せず、医師や理学療法士による評価を受けることが重要です。

安静と運動のバランス 急性期(受傷後数日~1週間)は安静が優先。その後は適度な運動やストレッチで筋肉の緊張を緩めましょう。

痛みが長引くときは専門的なリハビリを 姿勢改善や運動療法を取り入れることで、予後が改善するケースは多数あります。

 

まとめ

むち打ちは外見からは判断しにくい症状が多く、本人の苦痛が見過ごされやすいものです。身体・神経・心理の面から総合的な支援が必要です。「なんとなく不調」が続いている方は、ぜひ早めの相談をおすすめします。