足底筋膜とアキレス腱の関係性とは?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、191日目の投稿です。

今日は「世界ありがとうの日」です。世界中を感謝の気持ちでつないでいくことを目的に制定されたそうです。皆さんは、日頃からお世話になっている人はいませんか?何事もしてもらっていると知らないうちにそれを当たり前と思ってしまうものです。感謝の気持ちを持ち、「ありがとう」の一言を言うだけでお互いがいい気持ちになります。今日は、日頃言えていない「ありがとう」という言葉を周りの人に伝えていきましょう。それでは、今日も一日頑張りましょう。

 

 

足のトラブルやパフォーマンス向上を目指す臨床現場では、「足底筋膜」と「アキレス腱」に注目する機会が増えています。これらは個別に扱われがちですが、実は深く連動しており、構造的・機能的な連続性があるのをご存じでしょうか?

本記事では、理学療法士としての視点から、足底筋膜とアキレス腱の関係性、臨床での重要性、そして予防・リハビリへの活用法について解説します。

 

足底筋膜とは?

・足の裏に広がる強靭な腱膜

・踵骨から足趾基部まで伸びる構造

・主に荷重分散や衝撃吸収を担い、歩行・走行に不可欠な役割を果たす

 

アキレス腱とは?

・ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)と踵骨をつなぐ人体で最も太い腱

・日常動作からスポーツまで、「蹴り出し」動作において非常に重要

・強力な牽引力と弾性を持つ

 

足底筋膜とアキレス腱の「連続性」

解剖学的なつながり

両者は踵骨を介して隣接しており、線維が直接あるいは筋膜的につながる「足底アキレス腱連続体」という考え方が注目されています。

・アキレス腱踵骨足底筋膜というラインで、荷重や張力が伝達

・筋膜連鎖により、ふくらはぎの緊張が足底に影響することも

 

機能的なつながり

立位・歩行時にアキレス腱へ加わる緊張は、足底筋膜の伸張にも波及します。これが、炎症や機能低下の連鎖反応を起こす場合があります。

 

トラブルの波及メカニズム


 

リハビリ・予防のポイント

1.両部位をセットで評価・介入することが効果的

  • ストレッチだけでなく筋膜リリースなど、全体的なアライメント調整が重要
  • 痛みや違和感が一方だけでも、連動する構造を考慮して施術する

 

具体的アプローチ例

 

まとめ

足底筋膜とアキレス腱は、単なる隣接構造ではなく、機能的にも連動する重要なユニットです。臨床では、一方の障害がもう一方に波及する可能性を念頭に、トータルでの評価と介入が求められます

痛みの改善だけでなく、再発予防・動作改善・スポーツパフォーマンス向上にもつながるこの知識、ぜひ現場でのアセスメントやアプローチに活かしてみてください!