歩行時に膝が抜ける原因とリハビリとは?
おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、167日目の投稿です。
「スマホ認知症」という言葉をご存知でしょうか。スマートフォンの使用により脳が疲労し、認知症と似た症状が出ている状態で、予備軍は1000万人に上るとも言われています。集中力が低下し注意散漫になる、記憶力が減退するといった症状が現れ、長時間のスマホ使用で脳が「ゴミ屋敷状態」になってしまうそうです。私たちの仕事でも、スマホやパソコンは欠かせません。でも大切なのは使い方です。集中して作業する時は通知をオフにする、休憩時間にはスマホから離れて外の空気を吸う、会議中はスマホを机の上に置かない。など工夫してみましょう。それでは、今日も一日頑張りましょう。
「歩いていたら急に膝がガクッとした」「膝に力が入らず不安定に感じる」そんな経験、ありませんか?このような膝の不安定感は、転倒リスクを高めるだけでなく、日常生活にも大きな影響を及ぼします。本記事では、理学療法士の視点から「膝が抜ける」感覚の原因と、改善に向けたリハビリテーションの方法をご紹介します。
膝が抜ける主な原因
1.筋力低下
特に太ももの前側(大腿四頭筋)や後ろ側(ハムストリングス)の筋力が落ちると、膝が不安定になりやすくなります。高齢者や運動習慣が少ない方に多くみられる傾向です。
2.靭帯や半月板の損傷
前十字靭帯や半月板が傷つくと、膝の安定性が著しく低下します。スポーツ中のケガや転倒などが原因で生じることが多いです。
3.変形性膝関節症
加齢や体重増加により関節の軟骨がすり減ると、関節の不安定感や力の入りにくさを感じやすくなります。
4.神経系の障害
脊柱管狭窄症や脳卒中など、神経系の病気が膝周りの筋肉に影響を与え、不意に膝が折れるような感覚が出ることも。
5.その他の原因
膝蓋骨の脱臼、股関節の不安定性、先天的な関節の緩さなども要因となります。
リハビリのアプローチ
症状や原因によって異なりますが、以下のようなリハビリが効果的です。
筋力トレーニング
・大腿四頭筋強化:椅子スクワット、ストレートレッグレイズ
・ハムストリングス&中臀筋:ヒップリフト、サイドレッグリフト
バランストレーニング
片足立ちやバランスボードを使った練習で、安定性を高めます。
関節可動域訓練
膝の屈伸運動、ヒールスライドで関節の動きと柔軟性を確保します。
歩行訓練
理学療法士の指導のもと、正しい歩き方を身につける練習を行います。必要に応じてサポーターや杖の使用も検討しましょう。
日常生活で気をつけること
・急な動きや無理な負荷は避ける
・痛みや腫れが強い時は安静にする
・症状が続く場合は早めに医師や専門家へ相談
まとめ
膝が抜けるような感覚は、さまざまな原因が関与しています。しかし、原因を見極めて適切なリハビリを継続することで、多くの場合は改善が期待できます。無理のない範囲で日々のケアを続けて、健やかな歩行を取り戻しましょう。