アキレス腱炎の原因とリハビリとは?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、166日目の投稿です。 

本日は認知症予防の日と制定されています。実は最近の研究でカレーは認知症や忘れ物予防に効くという結果が出ています。カレーのスパイスに使われているターメリック。そのターメリックの黄色のもととなる成分でクルクミンというものがあります。このクルクミンは、脳内の神経細胞の損傷を修復してくれる作用があり、認知症の進行のストップに関係があるといわれています。認知症の原因の一つとされているのが、脳内にできるシミの老人斑(ろうじんはん)です。その中に含まれている悪質なタンパク質が、認知症と関係しているといわれており、クルクミンはこの悪質なタンパク質を分解する効果があることが分かっているとのことです。是非、食べて見てください。今日も一日頑張りましょう。

 

 

アキレス腱炎は、かかとの骨とふくらはぎの筋肉をつなぐアキレス腱に炎症が起こる疾患です。主にスポーツ愛好家やランナー、中高年層に多く見られますが、運動習慣のない方にも発症することがあります。

 

アキレス腱炎の主な原因

・繰り返される負担(オーバーユース)
ランニングやジャンプなど、アキレス腱に繰り返し強い負荷がかかることで微細な損傷が蓄積し、炎症が起こります。特に運動後に十分な休息を取らない場合、ダメージが蓄積しやすくなります

・急な運動負荷の増加や不適切な靴
普段運動をしていない方が急に激しい運動を始めたり、足に合わない靴を履いたりすることも原因となります

・加齢や筋肉の柔軟性低下
年齢とともにアキレス腱の柔軟性や血流が低下し、炎症が起こりやすくなります。ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)の柔軟性が低下している場合もリスクが高まります

・基礎疾患や身体的特徴
高血圧、糖尿病、肥満、扁平足なども発症リスクを高める要因です

 

アキレス腱炎のリハビリテーション

リハビリは炎症や痛みの程度、症状の経過に応じて段階的に進めます。基本的な流れは以下の通りです。

  1. 急性期(炎症・痛みが強い時期)

・安静
痛みや腫れが強い場合は、運動を中止し患部を安静にします。無理に動かすと炎症が悪化します

・アイシング(冷却)
氷嚢などで1520分程度冷やし、炎症や腫れを抑えます

・患部の挙上
足を心臓より高くして寝ることで腫れを軽減します

  1. 回復期(痛みが落ち着いてきた時期)

・ストレッチ
ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性を高めるストレッチを行います。
例:壁に手をついて片足を後ろに引き、かかとを床につけて2030秒キープする

・アキレス腱モビライゼーション
手でアキレス腱周辺をほぐし、組織の滑りを改善します

・タオルストレッチ
椅子に座り、足にタオルをかけて足首を背屈(アキレス腱が伸びる方向)にゆっくり引き上げる

  1. 筋力強化・再発予防期

・カーフレイズ(つま先立ち運動)
階段や段差を利用し、かかとを上下させてふくらはぎの筋力を強化します。膝を伸ばした状態(腓腹筋)、膝を曲げた状態(ヒラメ筋)で行うと効果的です

・スクワットや片足立ち
足部・下肢全体の筋力とバランスを高め、再発予防につなげます

・体幹トレーニング
体幹を安定させることで、アキレス腱への負担を軽減します

・インソールやサポーターの利用
足のアライメントを整えたり、負担を軽減するためにインソールやサポーターの使用も有効です

 

リハビリの注意点

・炎症が強い時期はストレッチや筋トレを無理に行わない

・痛みが出たらすぐに中止し、専門医や理学療法士に相談する

・適切な靴選びや運動後のケア(アイシング・マッサージ)も重要

 

まとめ

アキレス腱炎は「使いすぎ」や「柔軟性低下」などが主な原因です。リハビリでは、急性期は安静・冷却、回復期にはストレッチや筋力強化を段階的に進めることが大切です。再発予防のためには、日常的なケアや運動習慣の見直しも欠かせません。症状が改善しない場合や強い痛み・腫れが続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう