側彎症の原因とリハビリとは?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、165日目の投稿です。 

今週は水曜日と週末に災害級の大雨が予想され、その後、週明けには一転して37度の猛暑になるそうです。梅雨から真夏へ、わずか数日で環境が激変します。今週は特に体調管理に気をつけながら、どんな変化にも対応できる心構えで、一日一日を大切に過ごしていきましょう。今日も一日頑張りましょう。

 

 

こんにちは、理学療法士の視点から「側彎症の原因とリハビリ」について解説します。

側彎症とは?

側彎症(そくわんしょう)は、背骨が左右に曲がり、ねじれを伴う状態を指します。特に思春期の女子に多く発症し、その原因は様々です。本記事では、側彎症の原因と、理学療法士の視点からリハビリの方法について解説します。

 

側彎症の主な原因

側彎症には「機能性側彎症」と「構築性側彎症」があり、それぞれの原因は異なります。

1.機能性側彎症

背骨自体に異常がなく、姿勢不良や痛み、骨盤の傾きなどが要因となる側彎症です。原因を取り除くことで改善が期待できます。

2.構築性側彎症

背骨そのものがねじれ・変形しており、簡単に元の状態へ戻すことができません。以下のようなタイプがあります。

側彎症のリハビリテーション

側彎症のリハビリは、原因や重症度によって異なります。主な方法は以下のとおりです。

1.ストレッチ・柔軟性の改善

側彎症により硬くなった筋肉をほぐし、柔軟性を高めます。

: 体側部のストレッチ、キャットバックなど。

2.筋力トレーニング・体幹強化

背中や体幹、腹部の筋肉を鍛え、脊柱の安定性を高めます。

: サイドプランク、四つ這いでの対角動作エクササイズなど。

3.姿勢・動作の改善指導

日常生活や運動時の姿勢を見直し、良い姿勢を習慣化することで側彎症の進行を防ぎます。

4.シュロス法などの専門的運動療法

シュロス法(Schroth法)は、側彎症に特化したドイツ発祥の運動療法で、呼吸や姿勢を利用して矯正を目指します。

5.術後リハビリ

手術後は、可動域や筋力、呼吸機能の回復を目的としたリハビリが重要です。早期離床や呼吸筋トレーニングを段階的に行い、日常生活への復帰を目指します。

 

まとめ

側彎症は原因不明(特発性)のものが多いですが、遺伝や成長、筋肉・神経の異常、先天的な骨の問題などが関与します。理学療法士の視点からは、 ストレッチ、筋力トレーニング、姿勢指導、シュロス法などの運動療法が有効 です。

気になる症状や姿勢の歪みがある場合は、早めに専門医や理学療法士へ相談することをおすすめします。