後十靱帯損傷の原因とリハビリとは?
おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、164日目の投稿です。
皆さん、日頃から奥さんや旦那さん、恋人を大切にしていますか?今日はキリスト教国では「恋人の日」といって、ブラジルなどでは互いに「贈り物をする日」になっているようです。いつも何気なく接している奥さんや旦那さん、恋人の方にたまには感謝の気持ちを伝えてみましょう、っていうことなんです。というのも、日々皆さんがこうして元気に仕事が出来ているのも、奥さん旦那さん、恋人の支えがあってこそではないでしょうか?なので、今日は日頃の感謝の気持ちを贈り物に込めてみるのもいいんじゃないでしょうか?きっと今以上の強い絆になるものと信じています。それでは、今日も張り切っていきましょう。
膝の安定性を支える重要な靱帯の一つである後十字靱帯(PCL)。この靱帯が損傷すると、膝の不安定感や痛みが生じ、日常生活やスポーツ復帰に大きな影響を及ぼします。本記事では、後十字靱帯損傷の原因や症状、そしてリハビリについて詳しく解説します。
後十字靱帯損傷(PCL損傷)とは?
後十字靱帯は膝関節内で大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を繋ぎ、膝が後方にズレるのを防ぐ役割を果たしています。前十字靱帯(ACL)と交差し、膝の安定性を維持するために重要な靱帯です。
原因
PCL損傷は、膝に前方から強い力が加わり、脛骨が後方に押し込まれることで発生します。代表的な原因として以下が挙げられます。
・交通事故(ダッシュボード損傷):車の急停車時にダッシュボードへ膝(脛骨上端)を強く打ち付けることで損傷します。
・転倒:膝を90度曲げた状態で転倒し、脛骨が後方に押し込まれることで発生。
・コンタクトスポール:ラグビーやアメリカンフットボールなどで、膝下へのタックルや衝突によって損傷するケースが多いです。
・ジャンプや着地動作:着地時の衝撃や膝のひねり動作でも発生することがあります。
症状
後十字靱帯損傷の症状は、膝の痛み、不安定感、可動域制限などが中心です。
・膝周囲の痛み
・腫れや関節内血腫
・可動域制限
・階段下りやジャンプ時の「膝崩れ」
・圧痛や皮下出血(膝裏など)
・歩行困難やこわばり
リハビリテーション
PCL損傷のリハビリは、保存療法(手術なし)と手術療法の両方に分かれます。どちらの方法も膝の安定性回復と筋力強化が重要です。
保存療法(手術なし)
初期対応:
・安静・アイシング・圧迫・挙上で腫れや痛みを管理
・サポーターや装具で膝を安定化
可動域訓練:
・関節が固まらないようヒールスライドなどの膝の曲げ伸ばし運動を早期から開始
筋力強化:
・特に大腿四頭筋を重点的に鍛える
・レッグエクステンションなど膝に負担の少ない筋トレを実施
・非荷重位(座位)から荷重位(立位)へ段階的に進める
日常生活指導:
・症状が強い時期は膝のねじりや深い屈曲を避ける
・徐々に歩行や階段昇降の訓練を追加
スポーツ復帰:
・膝の安定性と筋力が十分回復してから(目安は6ヶ月以上)
手術療法後のリハビリ
術後初期(~2週):
・膝を軽度屈曲位で固定
・アイシング、足首や足指の運動で血流維持
可動域拡大(2週~4ヶ月):
・徐々に膝の曲げ伸ばしを拡大(最初は0~90°、4週以降0~130°など)
・マッサージや癒着予防も実施
筋力訓練・荷重訓練:
・大腿四頭筋やハムストリングスの強化
・体幹・股関節・足首も含めた全身トレーニング
歩行・運動負荷の段階的増加:
・3週目から部分荷重、5週で全荷重
・4ヶ月頃からジョギング、6ヶ月でランニング許可
スポーツ復帰:
・競技レベルによるが、完全復帰は術後1年程度が目安
まとめ
後十字靱帯損傷は、交通事故やスポーツ、転倒などで膝に強い衝撃が加わることで発生します。リハビリでは、可動域の維持と大腿四頭筋の筋力強化