ジャンプ動作での体にかかる負担とは?
おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、163日目の投稿です。
6月11日は傘の日と制定されています。梅雨の時期にも入り、雨の日が最近多くなりました。雨が降る「ぽつぽつ」や「しとしと」といった音には脳波をリラックスし、集中することの出来るアルファ波に変える効果があるそうです。業界によっては、雨が降る日は成約率が高くなると言われております。天気の悪い中、わざわざ店頭に足を運んでくるお客様は目的意思を持って買い物に来られるからです。雨が降っている日はどうしても憂鬱になってしまいます。しかし、考え方捉え方一つで仕事が良い方向に向かうこともあります。何事にもプラス思考で仕事に向き合っていきたいと思います。
ジャンプは一見シンプルな動作に見えますが、実は全身の筋肉や関節、バランス機能が密接に関わる高度な運動です。ジャンプ動作を繰り返すスポーツ選手だけでなく、部活動を頑張る学生や、趣味で運動をされる方も、身体への負担や怪我には注意が必要です。そして、万が一怪我をしてしまった場合には「リハビリ」が非常に重要になります。本記事では、ジャンプ動作が身体にどのような負担をかけるのか、そしてそれに対するリハビリの役割について解説していきます。
- ジャンプ動作における身体への負担
ジャンプは「踏み切り(ジャンプ動作)」と「着地」に分けられますが、どちらの局面でも以下のような負担が身体にかかります。
踏み切り時
・太もも(大腿四頭筋)やお尻(大臀筋)の強い筋収縮
・ふくらはぎ(下腿三頭筋)の瞬発的な力発揮
・体幹の安定性(腹筋・背筋)による姿勢制御
着地時
・体重の約3~5倍の衝撃が足や膝、腰にかかる
・衝撃をうまく吸収できないと関節や筋肉に負担が集中
・フォームの崩れによる捻挫や骨の疲労損傷のリスク
特に問題になりやすいのが着地の衝撃です。繰り返しのジャンプや誤ったフォームでの着地は、怪我の大きな原因になります。
- ジャンプによって起こりやすいケガ
ジャンプ動作に関連して起こりやすい障害には、以下のようなものがあります。
・ジャンパー膝(膝蓋腱炎):膝のお皿の下に痛みが出る。繰り返しのジャンプで膝に負担がかかることで発症。
・足関節捻挫:着地時のバランス崩れにより、足首の靭帯が損傷。
・シンスプリント:すねの内側に痛み。着地の衝撃や使いすぎが原因。
・腰椎分離症:成長期の子どもに多く、ジャンプや腰の反りが影響。
これらの怪我を放置してしまうと、慢性化しやすく、パフォーマンスの低下や日常生活への支障をきたすこともあります。
- リハビリが重要な理由
怪我をした後に最も大切なのは、**「安静にすること」ではなく「適切に動かすこと」**です。
リハビリの目的は3つ
1.痛みや炎症の改善
→ 電気治療やストレッチ、アイシングなどで症状の緩和を図ります。
2.機能回復(筋力・柔軟性・バランス)
→ 使わなくなった筋肉の再教育や関節の動きの回復が大切です。
3.再発予防と動作の修正
→ 怪我の原因となったジャンプフォームの癖や姿勢を見直します。
リハビリでは、理学療法士がその人の動作のクセや使い方を評価し、正しい動きに導くトレーニングを提供します。これが将来的な再発防止に非常に効果的です。
- リハビリで行う主なトレーニング
以下はジャンプ動作に関連したリハビリでよく行われる内容です。
・スクワットやヒップリフトによる下肢筋力の強化
・バランスボードなどを使った体幹安定トレーニング
・ストレッチによる柔軟性の改善(ハムストリングス・ふくらはぎ)
・フォームチェックによるジャンプ・着地動作の再教育
・段階的なスポーツ復帰プログラム
これらを組み合わせながら、「痛みが取れたから終わり」ではなく、「元のレベルで安全に動ける」までがリハビリのゴールです。
- まとめ
ジャンプ動作は見た目以上に身体への負担が大きく、特に着地時の衝撃は関節や筋肉への大きなストレスとなります。間違ったフォームや不十分な準備のままジャンプを繰り返すと、ケガのリスクが高まります。もしケガをしてしまった場合や、ジャンプ動作で違和感がある場合は、早めに理学療法士に相談し、適切なリハビリを受けることがとても重要です。正しい知識とリハビリで、ジャンプ動作を「安全に・しなやかに」行える身体を作っていきましょう。