筋肉の痛みと神経の痛みの違いとは?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、162日目の投稿です。 

今日は睡眠について話します。6時間睡眠を2週間続けると、2日間徹夜した場合と同じレベルまで認知機能が低下するそうです。しかも、本人は自分のパフォーマンスが落ちていることに気づかないのだとか。これは驚きですよね。「6時間寝れば大丈夫」と思っていても、実は知らず知らずのうちに判断力や集中力が落ちているかもしれません。忙しい毎日ですが、睡眠時間を削るのは実は逆効果。しっかり眠ることで、翌日の仕事の効率や質が格段に上がります。今夜は少し早めに休んで、明日はさらに良いパフォーマンスで臨みましょう。

 

 

日々の臨床でよく聞かれる質問のひとつに、 「この痛みは筋肉なのか、神経なのか分からない」 という声があります。

痛みの種類を知ることで、適切な対処がしやすくなり、リハビリの効果も大きく変わります。 今回は「筋肉の痛み」と「神経の痛み」の違いと、それぞれにおけるリハビリの役割について、わかりやすく解説します。

 

筋肉の痛みとは?

筋肉の痛み(筋性疼痛)は、筋肉の使いすぎや損傷、血流不良などが原因で起こります。

症状の特徴

・鈍く重たい痛み

筋肉を押すと痛い(圧痛)

・動かすと痛みが出やすいが、安静にすると軽くなる

・筋肉が張っている、こっている感じ

よくある原因

・スポーツや仕事での筋疲労

・同じ姿勢の長時間維持(デスクワークなど)

・筋肉の柔軟性低下やアンバランス

 

神経の痛みとは?

神経の痛み(神経障害性疼痛)は、神経が圧迫されたり損傷したりすることで起こります。筋肉の痛みとは異なる性質を持ちます。

症状の特徴

・ビリビリ、ジンジンといった電気が走るような痛み

・しびれや感覚の鈍さを伴う

・神経の通り道(腕や脚など)に沿って広がる痛み(放散痛)

・軽い刺激でも強い痛みを感じることがある(アロディニア)

よくある原因

・椎間板ヘルニアによる神経圧迫

・坐骨神経痛

・手根管症候群などの絞扼性神経障害

・帯状疱疹後の神経痛

 

痛みへのリハビリの重要性

なぜリハビリが必要なのか?

痛みはただの「不快感」ではなく、身体の防御反応でもあります。 しかし、痛みが長引くと運動の制限や筋力の低下、姿勢の悪化などが起こり、さらに痛みが悪化する「悪循環」に陥ります。 ここで リハビリの出番 です。

 

筋肉の痛みに対するリハビリ

・筋膜リリースやストレッチによる筋緊張の緩和

・正しい姿勢や身体の使い方の再教育

・血流を改善する運動療法(軽い有酸素運動など)

神経の痛みに対するリハビリ

・神経モビライゼーション(神経の動きを改善する運動)

・体幹・骨盤周囲の安定性を高めるトレーニング

・姿勢の調整と負担の少ない動作の習得

・認知行動療法的アプローチ(痛みとの付き合い方のサポート)

 

継続がカギ

痛みの改善には一度の施術や運動だけでなく、 「継続」 が非常に重要です。 日常生活に取り入れられるセルフエクササイズや習慣の見直しも、リハビリの大切な一部です。

 

まとめ

筋肉の痛みと神経の痛みは、痛みの性質や広がり方が異なる

正しく見極めることで、効果的な対処やリハビリが可能になる

放置すると慢性化や機能低下につながるため、早めのリハビリ介入が重要

理学療法士は、評価と個別対応で回復をしっかりサポート

「この痛み、自分で治るのを待つしかないのかな」と思っていませんか? 痛みには必ず 原因と対処法 があります。 どんな小さな不安でも、お気軽にご相談ください