骨盤骨折後のリハビリとは?

 おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、140日目の投稿です。

 今日、515日は、水分補給に最適な温度帯が515度であることから「水分補給の日」と定められました。これから暑い時期になりますが、皆さんは適切な水分摂取量をご存じでしょうか?私たちは汗や呼吸、皮膚から1日に2,0002,500mlの水分を失うそうです。そう考えると、水分補給がどれほど大切かわかりますよね。ですが全てを水分で取る必要はなく、約1,000mlの水分は食事で取れるので、残りの水分はコップ1200mlとして、1日に約5杯分を摂取すれば問題ないです。「喉が渇いていないから平気」と思わず、知らずに脱水症状を起こさないためにも、日々積極的に水分を取るようにしていきましょう。

 

 

 骨盤骨折は、交通事故や転倒などによって引き起こされることが多い怪我です。体の中心に位置する骨盤は重要な役割を果たしているため、適切なリハビリが不可欠です。本記事では、骨盤骨折後のリハビリについて詳しく解説します。

 

骨盤骨折の概要

 骨盤骨折には、いくつかの種類があります。代表的なのは以下の二つです。

・安定型骨折:骨盤の構造が保たれており、比較的軽度の怪我。

・不安定型骨折:骨盤の構造が崩れてしまい、治療やリハビリが難しくなる。

 主な症状には、痛み・腫れ・歩行困難などがあります。これらの症状に適したリハビリを行うことで、スムーズな回復が期待できます。

 

リハビリの重要性

 骨盤骨折後のリハビリは、筋力の回復・関節の可動域改善・日常生活への復帰において欠かせません。リハビリを怠ると、後遺症が残るリスクがあるため、適切なプログラムを実施することが大切です。

 

リハビリのステージ

 リハビリは段階的に進めることが重要です。以下の各ステージに分けて、適切な対応を行いましょう。

02週間(安静期間)

・ベッドでの休息が基本

・痛みが強い場合は、医師の指示に従い、適切な痛み管理を行う

・無理な動きを避け、炎症を抑えることに重点を置く

210週間(歩行開始)

・車椅子や松葉杖を利用した移動練習

・リハビリスタッフと共に少しずつ歩行練習

・下半身の筋力維持を目的とした軽いエクササイズ

6ヶ月まで(通常の歩行を目指す)

・筋力トレーニング・ストレッチ

・バランス訓練を取り入れ、歩行の安定性を強化

・日常生活に必要な動作を再確認

 

具体的なリハビリ内容

 骨盤骨折後のリハビリでは、以下の運動や治療法が中心となります。

・ストレッチ:筋肉を柔軟にし、可動域を広げる

・筋力トレーニング:骨盤周囲の筋肉を強化し、歩行の安定性を向上

・バランス訓練:歩行時のバランスを改善し、転倒を防ぐ

 リハビリの内容は、患者の状態に応じて調整する必要があります。専門家の指導のもと、適切なプログラムを実施しましょう。

 

リハビリ中の注意点

 リハビリを行う際は、以下の点に注意しましょう。

無理をしない:痛みがある場合は適度に休む

専門家の指導を受ける:自己流ではなく、医療スタッフのアドバイスを活用

正しい姿勢を維持する:ポジショニングを意識することで回復を促進

 

まとめ

 骨盤骨折後のリハビリは、回復のための重要なステップです。リハビリにしっかり取り組むことで、筋力や歩行能力の回復が可能となり、日常生活にスムーズに戻ることができます。