術後リハビリの重要性とは?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、135日目の投稿です。
本日59日は呼吸の日と制定されています。私たちの体が、毎日休みなく無意識に行っている「呼吸」ですが、実は心の状態と密接に関係しているのをご存知でしょうか。人はリラックスしている時は深い呼吸をしていますが、逆に緊張状態などストレスがかかる場面では、浅い呼吸になりがちです。呼吸が浅いまま過ごしていると、さらにストレスがかかります。呼吸で心をコントロールしながら、ストレスに負けずに効率良い仕事を心がけましょう。

 

術後リハビリは、手術を受けた患者にとって非常に重要なプロセスです。適切なリハビリテーションを行うことで、回復を促進し、身体機能を取り戻すことができます。本記事では、術後リハビリの基本から具体的なエクササイズまで詳しく解説します。

術後リハビリの基本

手術後は、筋力低下や関節の拘縮が起こりやすく、これらを防ぐためには早期のリハビリが必要です。特に高齢者の場合、リハビリを怠ると認知症の進行や身体機能の低下につながる可能性があります。そのため、手術後すぐに適切なリハビリを開始することが推奨されます。

リハビリの流れ

術後のリハビリは、以下の段階を経て進められます。

  1. 入院中のリハビリ

手術直後から医師の指導のもとでリハビリを開始します。初期段階では軽い運動から始め、徐々に負荷を増やしていきます。特に関節可動域の確保と筋力維持を重視します。

  1. 退院後のフォローアップ

退院後は、リハビリ施設での定期的なセッションが重要です。患者個々の状態に合わせたリハビリプランが作成され、進捗に応じて内容が調整されます。

  1. 自宅でのリハビリ

医師や理学療法士の指導を受けながら、自宅でも継続的にリハビリを行うことが求められます。自主トレーニングを習慣化することで、回復スピードを高めることができます。

リハビリの具体的な内容

術後リハビリでは、筋力強化と関節の可動域拡大を目的としたエクササイズが行われます。例えば、下肢のリハビリでは以下のような運動が推奨されます。

  • 座った状態での脚伸ばし 大腿四頭筋を鍛えるための運動で、5秒間保持し、5回を3セット行います。
  • 立った状態での横脚上げ 中臀筋をターゲットにした運動で、1020回を3セット行います。
  • 横になった状態での脚上げ 腸腰筋を鍛えるための運動で、同様に1020回を3セット行います。

リハビリの効果

リハビリの効果は身体的な回復だけではありません。精神的な回復にもつながり、患者の自信を取り戻すことができます。さらに、リハビリを通じて他の患者との交流が生まれ、社会的なつながりの強化にも寄与します。

実際の成功事例

ある患者は膝の手術後にリハビリを受け、数ヶ月後には再びスポーツを楽しむことができるようになりました。このような成功事例を見ると、リハビリの重要性を改めて実感できます。

まとめ

術後リハビリは、手術後の回復を促進し、生活の質を向上させるために不可欠です。早期のリハビリを行うことで、身体機能の回復が期待でき、将来的な後遺症を防ぐことができます。患者自身の努力だけでなく、医療チームのサポートも重要です。手術後は必ずリハビリの計画を立て、実行していきましょう。