肩関節脱臼の原因とリハビリとは?

 おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、130日目の投稿です。

 新人さんもそろそろ仕事に慣れ始めてきた頃だと思います。そんな今こそ皆さんに気をつけていただきたいのは五月病です。なんだか気分が落ち込みやすいな、全然寝付けないな、食欲が落ちたなと少しでも思ったら、五月病になりかけているかもしれません。そんな時は、少し近場を散歩してみたり、ほんの5分筋トレしてみたり、なんでもいいと思います。気分転換にもなりますし、セロトニンが増えるため落ち込みにくくなります。こういう時期こそ心と体の健康を第一に、今日も一日乗り切りましょう。

 

 

 肩関節脱臼は、スポーツや日常生活の中で多く見られる怪我の一つです。特に、アスリートや活発なライフスタイルを送る人々にとっては注意が必要な問題です。このブログでは、肩関節脱臼の原因、治療法、そしてリハビリテーションの重要性について詳しく解説します。

肩関節脱臼とは?

 肩関節脱臼は、上腕骨が肩甲骨から外れてしまう状態を指します。この状態では、肩の可動域が制限され、激しい痛みや不快感を伴います。よく見られる症状には、肩の形が変わる、腕が動かせない、そして痛みを感じる、といったものがあります。肩関節脱臼の中でも、特に前方脱臼が一般的です。

主な原因

 肩関節脱臼の主な原因は、外的な力が加わることです。例えば:

  • スポーツ中の転倒や衝突:特にサッカーやバスケットボールなど、接触が多いスポーツではリスクが高まります。
  • 不適切な動作:重い物を持ち上げる際の誤ったフォーム。
  • 過去の脱臼歴:肩関節の柔軟性が低い人や、以前に脱臼を経験したことがある人は再発リスクが高いです。

治療法

 肩関節脱臼の治療法には、保存療法と手術療法の2つがあります。

  • 保存療法:初めての脱臼や軽度の損傷の場合、安静、冷却、痛み止めの使用が基本となります。
  • 手術療法:重度の脱臼や再発を繰り返す場合には手術が必要になることがあります。

 治療後には、リハビリテーションが不可欠です。

リハビリテーションの重要性

 リハビリは、肩関節の回復において極めて重要なプロセスです。リハビリを通じて次のような効果が期待できます。

  • 可動域の回復:正常な動きを取り戻す。
  • 筋力の強化:肩を安定させ、再発を防ぐ。
  • 正しい動きの習得:日常生活やスポーツで脱臼を予防するための体の使い方を学ぶ。

 リハビリテーションは専門の理学療法士の指導のもとで行うことが推奨されます。

実践できるエクササイズ例

 リハビリの一環として、以下のエクササイズが効果的です。

  1. 抵抗バンドを使った筋力トレーニング:肩の内側の筋肉を強化します。
  2. 肩のストレッチ:可動域を広げるため、肩を後ろに引いたり、腕を上げたりする動作を行います。

 これらのエクササイズは、肩の安定性を高め、再発リスクを軽減するのに役立ちます。

日常生活での注意点

 肩関節脱臼を防ぐためには、以下のポイントに注意しましょう。

  • 正しい姿勢を保つ:重い物を持ち上げる際は特に重要です。
  • 肩に無理な負担をかけない:特にスポーツ前には入念なウォーミングアップを行いましょう。

まとめ

 肩関節脱臼は、適切な治療とリハビリテーションを行うことで再発を防ぎ、健康な肩を取り戻すことが可能です。専門家の指導を受けながら、正しい方法で回復を目指しましょう。