高齢者に多い骨折とは?

おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、119日目の投稿です。
冬が終わり、春も半ばを過ぎ日中はぽかぽか陽気な季節になりましたが、まだ最低気温は身震いをする日もあります。春の季節は、その中に四季があると思えるほど変わりやすい季節です。そういう点で、この季節を身も心も健康で乗り越え、今年も病に負けない一年にして下さい。


 高齢者の骨折は、私たちの社会において大きな問題となっており、生活の質に深刻な影響を及ぼすことがあります。特に転倒による骨折は、日常生活を困難にするだけでなく、「寝たきり」の原因にもなりかねません。本ブログでは、高齢者に多い骨折の種類、その原因、そして予防法について詳しくご紹介します。

 

高齢者によく見られる骨折の種類

 骨折の中でも高齢者に特有のものとして以下が挙げられます:

1.大腿骨頸部骨折: 転倒によるものが多く、手術が必要となる場合が多いです。

2.橈骨遠位端骨折: 手をついて転倒した際に起こりやすく、女性によく見られる骨折です。

3.脊椎圧迫骨折: 骨粗しょう症が進行している高齢者に見られることが多く、背中の痛みや姿勢の変化を引き起こします。

4.上腕骨近位端骨折: 肩の骨の骨折で、こちらも転倒時に多く見られます。

これらの骨折は高齢者の日常生活に影響を及ぼすため、予防が大切です。

 

骨折の原因

 高齢者が骨折しやすい理由には以下があります:

・筋力の衰え: 筋肉量が減少することでバランスを崩しやすくなります。

・骨密度の低下: 骨粗しょう症が進行すると骨がもろくなり、骨折のリスクが高まります。

・視力の低下: 周囲を把握しづらくなるため転倒の危険が増します。

・薬の副作用: 一部の薬がめまいやふらつきを引き起こすことがあります。

 

骨折を防ぐための予防法

 日常生活で工夫することで、骨折のリスクを軽減できます。以下を意識してみてください:

・運動を取り入れる: 筋力トレーニングやバランス運動が効果的です。

・住環境の見直し: 滑りやすい床や段差を減らすことが転倒予防に繋がります。

・栄養バランスを考える: カルシウムやビタミンDを積極的に摂りましょう。

・定期的な健康診断: 骨密度の測定や視力検査を受けることで、早期の対応が可能になります。

 

骨折後のケア

 もし骨折してしまった場合には、適切なケアが重要です。以下を心がけてください:

・リハビリテーション: 医師や理学療法士の指導のもと、段階的に運動を再開することが大切です。

・精神的なサポート: 家族や友人の支えは回復を助ける大きな要因となります。

 

まとめ

 高齢者の骨折は、生活の質に影響を及ぼす重要な課題です。骨折の種類や原因を理解し、日常生活で予防策を実践することがリスク軽減の鍵となります。健康的な生活を心がけることで、骨折を未然に防ぐことが可能です。