肩関節脱臼の原因とリハビリ

 おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、94日目の投稿です。

 ご存知の方も多いと思いますが、現在スギ花粉の飛散がピークを迎えています。特に気温が上がると花粉の大量飛散が続き、東京などでも「極めて多い」レベルの花粉飛散が続くとの予報も出ています。花粉症対策では、マスクやメガネの着用、帰宅時の衣服や髪のブラッシング、室内での空気清浄機の使用など、様々な対策を組み合わせることが効果的といわれています。また、花粉症の方を周りがサポートする気持ちも大切です。体調が優れない人がいれば、思いやりの気持ちで接し、必要に応じてサポートしましょう。今日も一日、頑張りましょう。

 

 

 肩関節脱臼は、スポーツや日常生活において非常に一般的な怪我の一つです。特にアスリートやアクティブなライフスタイルを送る人々にとって、肩関節の健康は極めて重要です。今回は、肩関節脱臼の原因や症状、そしてリハビリテーションの方法について詳しく解説していきます。

 

肩関節脱臼とは?

 肩関節は、上腕骨と肩甲骨から構成される非常に可動性の高い関節です。この関節は日常生活の多くの動作を支えていますが、可動性が高い反面、脱臼のリスクも高いのが特徴です。肩関節脱臼とは、上腕骨が肩甲骨から外れる状態を指し、周囲の靭帯や筋肉が損傷することで痛みや可動域の制限を引き起こします。

 

肩関節脱臼の原因

 肩関節脱臼の主な原因には、以下のような外的要因や動作が挙げられます:

・外的な衝撃:スポーツ活動中の衝突や転倒。

・不適切な動作:日常生活での重い物の持ち上げや、急な腕の動き。

 例えば、サッカーやバスケットボールなどの接触スポーツでは、プレーヤー同士の衝突が原因で脱臼が起こりやすいです。また、何気ない日常の動作でも不注意によって発生することがあります。

 

肩関節脱臼の症状

 肩関節脱臼時には次のような症状が現れます:

・強い痛み

・腫れ

・肩の可動域の制限

・外見上の変形(肩の形状の変化)

 脱臼直後の激痛や動作の制限を感じた場合には、速やかな医療機関への受診が重要です。

 

リハビリテーションの重要性と具体的な方法

 肩関節脱臼後の回復には、適切なリハビリテーションが欠かせません。以下に、リハビリの具体的な進め方を段階ごとに解説します。

  1. 初期段階 痛みが少ない範囲での軽い運動からスタート。例えば:
    • 肩の内側の筋肉を刺激する簡単なストレッチ。
    • 抵抗バンドを使った軽いトレーニング。
  2. 中期段階 可動域を広げる運動を追加します。理学療法士の指導のもとで、次のような運動を行います:
    • 腕を上に伸ばす運動。
    • 横方向へのストレッチ。
  3. 後期段階 筋力強化を重視したトレーニングを実施。特にフォームを意識しながら、肩周辺の筋肉をバランス良く鍛えます。

 

肩関節脱臼の予防と健康的な生活

 再発を防ぐためには、リハビリ後も日常生活での注意が必要です:

・急な動作を避けること 重い物を持ち上げる際は正しい姿勢を意識しましょう。

・筋力トレーニングとストレッチ 定期的に肩周りのストレッチやエクササイズを行い、筋力を維持。

 これにより、肩関節の健康を保ちながら、日常生活を存分に楽しむことが可能です。