歩行時にふらつきが起きる原因

 おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、78日目の投稿です。

 来週には寒波が過ぎ去る予報ですが、気温が上がると同時に、花粉の飛散量が一気に増加するとニュースでやっておりました。花粉症の辛さは、経験した人にしか分からないものですが、花粉症の方のためにも窓の開閉や換気のタイミングなど、周りの方への配慮を忘れずに行っていきましょう。では、今のうちから万全の準備を整え、春を健やかに迎えましょう。





 歩行時にふらつくことは、特に高齢者にとって大きな問題となることがあります。日常生活においても多くの影響を及ぼすふらつきについて、詳しく見ていきましょう。

 

歩行時のふらつきとは

 歩行時のふらつきとは、歩行中に体のバランスを保つことが難しくなり、よろけたり転倒しそうになったりする状態を指します。この現象は、高齢者に多く見られますが、若年層でも様々な原因によって発生することがあります。

 

ふらつきの主な原因

 ふらつきの原因は多岐にわたりますが、主に以下のようなものがあります:

・神経系の疾患

 パーキンソン病や脳梗塞などが原因となることがあります。

・内耳の問題

 メニエール病や良性発作性頭位めまい症など、内耳の疾患がふらつきを引き起こします。

・筋力の低下

 高齢者に多く見られるサルコペニア(筋肉量の減少)や骨粗鬆症が影響します。

・薬の副作用

 一部の薬剤はふらつきを引き起こす可能性があります。

 

高齢者におけるふらつきの特徴

 高齢者においては、ふらつきが特に顕著に現れることがあります。特徴的な症状としては以下のようなものがあります。

・歩行の変化

 歩幅が狭くなり、小刻みな歩き方になることが多いです。

・体の揺れ

 特に不安定な場所で体の揺れが大きくなります。

 

ふらつきの診断方法

 ふらつきの診断には、医師による問診や身体検査が行われます。必要に応じて以下のような検査が実施されることがあります。

・神経学的検査

 神経系の機能を評価します。

・平衡機能検査

 バランス感覚を測定します。

・画像診断

 MRICTスキャンで脳や内耳の状態を確認します。

 

ふらつきの治療法と予防策

 ふらつきの治療法は原因に応じて異なります。主な治療法としては以下の通りです。

・薬物療法

 神経系の疾患に対する薬物治療。

・リハビリテーション

 筋力トレーニングやバランス訓練。

・環境の整備

 家庭内の段差や障害物を取り除くことで転倒リスクを減少させます。

 

日常生活での注意点

 日常生活においてふらつきを防ぐための注意点。

・適切な靴を選ぶ

 歩行時の安定性を高めるために滑りにくい靴を選びましょう。

・周囲の状況に注意を払う

 歩行中は周囲の状況に注意を払い、危険な場所を避けるよう心がけましょう。