手根管症候群とは
おはようございます。理学療法士の水尻です。今日は、71日目の投稿です。
今日はラジオ体操の話をします。ラジオ体操は以外にも歴史が長く1925年にアメリカで始まったそうです。ラジオ体操は、運動そのものは楽で、たいした体操効果はないと思われがちですが、それは間違いです。何も考えずにできる運動を毎日同じ時間に続けることによって、自律神経の働きを高めることができるのです。自律神経の働きが高まって整ってくると、睡眠の質もよくなりますし、そうすると仕事の効率も高まります。ですので、短時間で済むラジオ体操は、健康増進におすすめなのです。皆さんもぜひ仕事前にラジオ体操をやってみてください。
手根管症候群は、手首の内側にある手根管という狭いトンネル内で正中神経が圧迫されることによって引き起こされる症状のことを指します。この症状は、特に手を多く使う職業の方や、50歳以上の女性に多く見られます。手根管症候群は、手の痛みやしびれ、感覚の異常を引き起こし、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。
主な症状
手根管症候群の主な症状には、手のひらや指先のしびれ、痛み、特に親指、人差し指、中指に感じることが多いです。これらの症状は、夜間に悪化することがあり、睡眠を妨げる要因にもなります。また、手の動きが制限されるため、日常生活や仕事に支障をきたすこともあります。例えば、物を持つことや、細かい作業を行うことが難しくなることがあります。
原因とリスク要因
手根管症候群の原因は、主に正中神経の圧迫です。この圧迫は、手首の使いすぎや、手の酷使によって引き起こされることが多いです。また、妊娠や更年期、糖尿病、関節リウマチなどの病歴がある方もリスクが高いとされています。特に、女性はホルモンの変化により、手根管症候群を発症しやすい傾向があります。
診断方法
手根管症候群の診断は、主に医師による問診と身体検査によって行われます。症状の確認や、手首の圧迫テストなどが行われ、必要に応じて神経伝導速度検査が実施されることもあります。この検査では、神経の信号がどれだけ速く伝わるかを測定し、圧迫の程度を評価します。
治療法
手根管症候群の治療法は、症状の重さや原因によって異なります。軽度の場合は、安静や手首の固定、消炎鎮痛剤の服用が推奨されます。また、ビタミンB12の摂取や、物理療法も効果的です。重度の場合は、手術が必要になることもあります。手術では、圧迫されている神経を解放するために、手根管を広げる手術が行われます。
日常生活への影響
手根管症候群は、日常生活に多大な影響を与えることがあります。特に、手を使う作業が多い方にとっては、仕事の効率が低下するだけでなく、趣味や家事にも支障をきたすことがあります。例えば、パソコンを使う仕事をしている方は、長時間のタイピングが困難になることがあります。
予防策
手根管症候群を予防するためには、手首を適切に使うことが重要です。長時間同じ姿勢で作業をすることを避け、定期的に休憩を取ることが推奨されます。また、手首をサポートするためのストレッチやエクササイズを行うことも効果的です。特に、手首を曲げたり伸ばしたりする動作を意識的に行うことで、筋肉や腱の柔軟性を保つことができます。
まとめ
手根管症候群は、手の痛みやしびれを引き起こし、日常生活に大きな影響を与える病気です。早期の診断と適切な治療が重要であり、日常生活での予防策を講じることで、症状の悪化を防ぐことができます。もし、手の不調を感じたら、早めに専門医に相談することをお勧めいたします。